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次の日の朝、A達は見送りにきた我愛羅やテマリと多少の言葉を交わすと砂隠れの里を発った。
その道中、飛ばされてきた伝書鳩から知らされたのはアスマの殉職。
大野「……」
A「アスマ先生……」
カシワ「急ぐか」
カシワがそういうとA以外が頷いた。
………
……
…
木の葉に着くと間もなくして葬儀が行われた。
噂と聞き込みからの情報では相手は暁の者で、名前は角都と飛段。
あの時の人達だ……。
あの時私が倒せていれば、こんなことにはならなかったのに…………
『パシィン』
A「!!?」
ポチ「何しけた面してんだ」
共に木々を跳んで移動するポチは足でAの頭を叩く。
肉球のある足なのだが、とても良い音が鳴った。
A「今回の敵は、あの時の暁の人達なんですよ?」
ポチ「だからどうした」
A「…………私が、あの時強ければ……アスマ先生は……」
そう言うとポチは舌打ちをする。
ポチ「めんどくせぇなお前」
A「え……」
Aが絶句するとポチは立ち止まった。
それを見たAは急停止し、振り返る。
ポチ「つまり、自分が倒せていればアスマってのは死ななかったと言いてぇんだろ?」
A「っ……はい」
ポチ「ならこの2年間、あいつらの手で殺された奴らの分までそうやって背負う気か?」
A「それは……」
ポチ「背負わねぇだろ。忍の世界でいちいちそんな後悔してたら身が持たねーぞ」
ポチがそういうとAは申し訳なさそうに俯いた。
ポチ「里から出るのは無断じゃ里抜けと変わりねぇことになんだろ?乗った立場だから説教できねぇが……今回限りでこういうのは止めとけ」
A「…………分かり……ました」
それ聞いたポチは動き出した。が、Aの隣に移動した瞬間何かに反応する。
ポチ(戦ってる……かなり大規模だな)
A「どうしたんですか?」
ポチ「……A。この辺りで戦争があるとか聞いたか?」
A「?いえ、ないです。……!何処かで戦闘が!?」
ポチ「ああ。戦闘にしてはどんぱちやり過ぎなくらいにな」
と、鼻を動かして匂いを辿り、進行方向を変えるポチ。
ポチ「調度ターゲットがいる。行くぞ!」
A「はい!」
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和弥(プロフ) - シルバさん» 更新を停止するなんて情けない決断したところに温かな御言葉ありがとうございます……!I'll be back ! (2019年10月10日 22時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - 来年でも更新待ってるので、帰ってきてくださいね!楽しみにしてます! (2019年10月1日 23時) (レス) id: 54f5825f9b (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - ミコトさん» ありがとうございます!更にお待たせしてしまいますが面白いものが書けるよう頑張ります! (2019年8月13日 13時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 続きが気になります^_^待ってます! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - 紗南さん» ありがとうございます!あれですね、手違いがあって閉じてました。お直ししてから開放する予定ですが毎日それを忘れてるってのが現状です。待たせているようで、すいませんorz (2018年9月5日 7時) (レス) id: fb538751c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和弥 | 作成日時:2016年12月3日 22時