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A「…あの、ヤマト隊長……」
Aは真剣な表情になりヤマトに身体を向ける。
ヤマト「?」
A「さっきは……すいませんでした」
と、頭を下げる。
A「隊長に手をあげた事…子供じみた発言をした事…全て」
ヤマト「…気にしちゃいないよ。そういう行動するだろうと予想はしてたからね」
A「そ、そんなに私って単純ですか!?」
勢いよく頭をあげながらそう聞く。
と、ヤマトは少し笑いながら否定した。
ヤマト「そういう意味じゃないよ。……最初は思わなかったけど…君はカナタさんと思考がよく似てる」
A「……お父さんと…?」
ヤマト「ああ。カカシさんも少なからず影響されたはずだよ…君の父親に」
それを聞いたAの目が丸くなる。
ヤマト(カナタさんが親でカカシさんが師である子供ならば、どのような行動をするか予測するのは難しい事じゃない……)
ヤマトは小さく笑う。
ヤマト「君が上忍だったら…この任務…………!」
言いかけたままヤマトは立ち上がる。
ヤマト「そろそろ行こう……。どうやら分身のボクがアジトをつきとめたようだ」
………
……
…
大蛇丸のアジトを見つけ、潜入に成功した一行はサイのいる部屋に入る。
と、真っ先にナルトがサイに近付き胸ぐらを掴んだ。
ナルト「てめー!何でオレたちを裏切った!?」
サイ「ここであんまり騒がない方がいいよ。厄介な事になるから」
ナルト「てめー!」
サクラ「ナルト!」
ナルトは歯を食い縛りながら耐え、乱暴に手を離した。
と、サクラが絵本をサイに差し出す。
サイは作った笑顔のままでそれを受け取った。
サクラ「ダンゾウからの命令なんでしょ…。ダンゾウは大蛇丸と組んで何かをしようとしてる……そのパイプ役にアナタが選ばれた。……何をたくらんでるの…?」
サイ「………」
ヤマト「大蛇丸と木の葉崩しを企ててるね…もう一度……。そうだろ?」
A「…………」
ナルト「………」
サイ「……いえ…違い…」
ナルト「お前の笑顔はウソだってすぐ分かる。お前の言ってる事もウソはすぐ分かんだってばよ!」
サイ「…………アナタたちにボクが見つかってしまった時点でボクの任務は失敗って事になりますね。ボク一人でアナタたち全員は始末出来ませんし……そこまで分かってるなら…隠しても仕方無いですね」
そう言って続けて発したのは、ヤマトが予想した事を肯定した言葉だった。
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和弥(プロフ) - シルバさん» 更新を停止するなんて情けない決断したところに温かな御言葉ありがとうございます……!I'll be back ! (2019年10月10日 22時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
シルバ(プロフ) - 来年でも更新待ってるので、帰ってきてくださいね!楽しみにしてます! (2019年10月1日 23時) (レス) id: 54f5825f9b (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - ミコトさん» ありがとうございます!更にお待たせしてしまいますが面白いものが書けるよう頑張ります! (2019年8月13日 13時) (レス) id: 46187c734e (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 続きが気になります^_^待ってます! (2019年8月9日 15時) (レス) id: 47f303260b (このIDを非表示/違反報告)
和弥(プロフ) - 紗南さん» ありがとうございます!あれですね、手違いがあって閉じてました。お直ししてから開放する予定ですが毎日それを忘れてるってのが現状です。待たせているようで、すいませんorz (2018年9月5日 7時) (レス) id: fb538751c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和弥 | 作成日時:2016年12月3日 22時