『最近、笠松先輩に彼女ができたと聞いたんです…どこぞの女じゃぁぁぁぁ！！！』笠「お前だよ！！！」『……ハッ！私か！』【笠松 幸男】

▽「先輩不足」 ページ27

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先輩達が引退してから一週間が経った。

今日もいつも通りの練習。





『笠松が足りないー！！！！このままじゃ渡し、先輩不足でしんでしまう…』


早「そんな簡単にしなないぞ！！」


黄「てか、まだ一週間っスよ？早すぎっス！」





こんなんじゃ来年大丈夫なんスか？とか言われたけど、



他の学校にいるなら諦めがつくよ！でも、同じ校内にいるのに会えないなんて

こんな生き地獄ありますか！？





黄「会いに行けばいいじゃないっスか」


『受験間近だから邪魔したくないの！』


黄「めんどくさいっスね…」


『なんで今目の前にいるのは黄瀬くんなんだろう…』


黄「ひどいっス！！！」





後輩たちは私に優しくないし。

そもそも私の事女の子扱いしてくれる人なんて、笠松先輩と森山先輩と小堀先輩ぐらいだったのに！


３人がいない今、私のことを女子だと思ってる人はいない…。





早「Aは女子っていうより、チンパンジーだな！」





昔はメスゴリラだったのに！

これは退化してるのか！？


ゴリラからチンパンジーって、どうなんだ！？






でも、とりあえず…






『早川、今すぐ腕立て200回』


早「えぇ！？なんでだ！？」






なんて、言いながら腕立てをする早川。

きっとバカだからチンパンジーって言われることが女子にとって、どれほど嫌なことかわからないんだろうな。





『そこで笑ってる奴らもね』





大体が後輩なんだけど。

ほんと、どうにかしてくれないかな。





『黄瀬くんのバカ！』


黄「なんでオレなんスか！？オレはちゃんとA先輩のこと、女の子として見てるっスよ！？」


『良いんだよ、無理しなくて。どうせ私なんてチンパンジーだから…』


黄「今日の先輩、めんどくさいっス」






いいもん。

私なんてチンパンジーだもん。



人間の女の子なんて、夢のまた夢だもん。






笠「バカなこと言ってんじゃねぇよ」





なんか、笠松先輩の声が聞こえた気がしたな。





『やだやだ。ついに幻聴か…』


笠「本物だバカ」





後ろを振り向くと、本物の笠松先輩が腕を組んで立っていた。






『笠松せんぱーい！！！！！』


笠「おわっ！？」






いきおいに任せて抱きついたけど、

笠松先輩は、しっかりと抱き止めてくれた。






『会いたかったです！ほんとに会いたくて会いたくて…』


笠「わーったよ！ちょっと落ち着け///」





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