▽なぜ? ページ12
. 倉木 椎菜side
あの子に友達認定されてから早一週間。
隙あらば奪うと宣言し、機会を伺っている。なのに…、
倉「幸ちゃ、『笠松せんぱーいっ!!!』」
倉「あの、『先輩聞いてくださいよー!』」
私が幸ちゃんに、話しかけるよりも先にあの子が話しかけている。
一年と二年の校舎は違う。なのに、なぜあの子の方が幸ちゃんを見つけるのが早いの!?
小「あー、Aちゃんのそれは常人ばなれしてるからなぁ」
森「高校の時から、授業中以外で笠松が一人なの見たことないしな」
倉「…なによそれ」
絶対無理じゃない!
隙なさすぎじゃない!?あの子、何者なの!?
小「最初は笠松も嫌がってたんだがなぁ…」
森「少し経つと、Aちゃんが来ない日は廊下でAちゃんのこと待ってたりしてさ」
小「今思えば、結構前から笠松はAちゃんのこと好きだったのかもな」
幸ちゃんは、あの子にゾッコンってわけ?
倉「そんな話、聞かなきゃよかった」
小「あぁ、すまん。でも、あの二人の事は諦めたほうがいいよ。あの二人に入る余地はないだろうし、」
森「俺達もあの二人を応援してるからな」
倉「…………」
なんだか、あの二人は似た者同士な気がする。
そんな二人に私が入る余地はないのか。
倉「…ばーか」
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作者名:優 | 作成日時:2018年3月1日 13時