▽「ハジメマシテ」 ページ10
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黄「あれ?先輩達こんなところでなにやってんスか?」
『…気づかれた…』
黄「え?」
森「いや!ちょっと散歩をだな…」
黄「学校内で?」
森「………」
桃「あれ?きーちゃんの先輩方ですか?私は、桐皇学園高校の桃井さつきです!」
『さつきちゃん!よろしくね!』
桃「はい!」
『…うっ』
しゃべるたびに胸が揺れる。
…羨ましい。
『笠松先輩は見ちゃダメですよ!って…笠松先輩!?』
小「あそこでうずくまってるよ」
小堀先輩の指す先には、頭をかかえて隅でうずくまっている笠松先輩が。
すぐにわかるくらい耳が真っ赤だ。
『やっぱり女の子は苦手なんですね』
桃「知ってますよ♪笠松幸男さん。バスケ部の主将でPG。チームメイトからの信頼は厚いが女の子が大の苦手」
もしやこの子…笠松先輩のファン!?
『それはダメだ!』
桃「?…あなたは高倉Aさん。見た目は可愛いが中身が残念。笠松さん大好きな女の子。笠松さんの事に関しては誰よりも詳しい」
その後も次々と言い当てていく。
『…なんでそんなに?』
桃「私、情報収集が得意なんです♪じゃあ、私はこれで帰ります。きーちゃんと話したかっただけですし」
森「もう帰るのか!?今から俺と二人で愛の逃避行でも…」
『森山先輩うるさいです』
森「さてはAちゃん…嫉妬か!?」
『さつきちゃん!ちょっと…』
桃「??」
手招きして彼女を呼ぶ。
私はさっきの言葉を忘れてはいない!
『さつきちゃんは、黄瀬くんのことが好きなの?わざわざ来るくらいだし(コソッ』
桃「違いますよ!仲良しなだけです。私はテツ君一筋縄ですから♪」
『…テツ君?』
黄「黒子テツヤ。誠凛高校に行った帝光中幻のシックスマンっスよ!」
『あっ!聞いたことあるかも!でも、ほんとに実在してたんだ…』
黄「で、黒子っちは俺の親友っス♪」
『黄瀬くんに親友とかいたんだ…』
黄「ひどいっスよ!」
早「でも、誠凛高校ってできたばかい(り)の新設高じゃないか!?」
黄「そうっスよ。俺と一緒に来ればよかったのに…」
『でも、さつきちゃんは、なんでその黒子くんって人と同じ高校に行かなかったの?』
桃「ちょっとほっとけない人がいて…」
そう言うさつきちゃんの顔は、少し悲しそうだった。
なにか事情があるみたい。
『…じゃあ、今年一緒に戦うときはよろしくね!』
桃「はい!」
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血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時