▽「嫉妬」 ページ41
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『笠松先輩ー!おはよーございます!』
笠「…おう」
いつになくピリピリとした笠松先輩。
その原因が本当に私だったら嬉しいのにな。
『もしかして、私が他の人と話してたから嫉妬ですかー?』
ほんの冗談のつもりだった。
笠「…お前はさ、結局誰でもいいんだろ?自分のこと好きなヤツが現れたらデートまでして次の約束も…」
『なんでそのこと笠松先輩が知ってるんですか?』
笠「…聞いたんだよ。誰でもいいくせに毎日俺につきまといやがって」
『…なんですかそれ…』
笠「たいして好きでもないのに人の気持ちもてあそんでんじゃねぇ…」
パンっ
乾いた音が一つ。
私が笠松先輩を叩いた音だ。
笠「なにすんだよ!」
『少なくとも私は、笠松先輩に中途半端な気持ちで好きなんて言ったこともないし、もてあそんだつもりもありません!
私はいつだって本気で笠松先輩のことが好きです』
笠「………」
頬に流れる涙と言葉が止まらない。
『…なのに、そんなこと言われると思いませんでした。もうつきまとったりしないので安心してください』
笠「おい!」
笠松先輩に掴まれた手を振り払う。
『…もう、笠松先輩を好きなのやめます。こんなに辛い思いをするのは嫌です』
私はそのまま体育館を飛び出して
家へ帰った。
初めて学校をサボってしまった。
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血ぃ - 告白の仕方!!ハガレンのエドとウェンディの時のですね!!!!!!! (2019年11月13日 22時) (レス) id: c35be9c963 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優 | 作成日時:2017年8月4日 0時