【stpr】マフィン焼いたら家燃えた 2

マフィン61 ページ16

こ「もう僕がころんってバレたから何も隠さなくていいんだよねぇ」

相変わらず私にもたれかかりながらお菓子を口にするころん

まぁ確かに素性がわかった分楽になるとこもあるか

そんなことを思いながらころんを撫でていると視界の端でりいくんがそわそわしていた

『ん？どした？』

ずっとそわそわされて気になったので声をかけるとりいくんはパァッ、と顔を輝かす

莉「先輩先輩！ついったー！ついったー入れよーよ！」

あー、それかぁ。前も言われたっけ

一度ころんをなでる手を止めてスマホを取り出す

『それ何をどうすればいい？分かんないから頼みたい』

ほい、とパスコードを解いてから手渡すと二人にやばいものを見るような目で見られた

莉「先輩、いくら俺たちが後輩でもそれはダメだよ」

こ「そうだよ、少しは警戒心というものをもちなよ」

だとしてもそんな目で見るな。私の砕けたメンタルでかき氷が出来るから

そんなことを考えながら返されたスマホを見つめて、もう一度二人の方を見る

『頼みたいなぁ・・・。ダメ？』

莉「ぐぅっ・・・！！」

私の精一杯の可愛いでねだるとりいくんが胸を押さえてうずくまった

ころんは机の下に潜り込んで丸くなっている

こ「あれがあの先輩とか信じない・・・！」

あの先輩ってなんだよ。頑張ったんだからそれに応じて設定とかしてよ

とりあえずダメージが比較的少なさそうなりいくんの背中をつつく

『ねー設定してー』

莉「待って！俺らは今自分と戦ってるの！」

私が声をかけるとりいくんは勢いよく振り返って早口でそう言い切った

自分と戦う・・・なるほどわからん

一人は机の下に避難、一人は床で悶える

かなりシュールな光景の中私は冷蔵庫のハーゲンさんを食べていた





ーーー
次回、先輩ついったーデビュー編！


そして散々前言撤回をしたお題で新作を作りました
それがこちら
現代に神とかいるんすね。初耳だわ

不運にも神々(すとぷりメンバー)が夜空の下、お茶会をしているのを発見してしまい、神隠しにあった女の子と神々の、非日常を描いたお話です
新作の方もよろしくお願いします

マフィン62→←マフィン60

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す