年上彼女×高校生の彼等【黒バス】

合宿の特別ゲスト ページ22

「なんでいるんだよ」
「それはこっちの台詞なのだよ」
「まぁまぁ三校合同合宿なんて楽しそうじゃないっすか!!」
「黄瀬くん、うるさいです」
「黒子っちひでぇ!!俺楽しみにしてたんすよー」
「真ちゃんも嬉しいくせに、本当ツンデレだよなー」
「嬉しくないのだよ!黙れ高尾」


そんな一年生達に各高校の監督と先輩達がため息をつく。

「火神!!黒子!!整列しろダァホ!!」
「黄瀬ぇ!!早く来い!!シバくぞ!!」
「緑間!!高尾!!さっさと並べ!!」
日向、笠松、大坪の声がかかり、全員大人しく並んだ。

「よし、揃ったな。あとはアイツだけか」
「それにしても、遅いな」
「いまうちのパパと向かってますから」

監督たちが話しているが、詳細を知らない選手たちは不思議そうにしている。

誠凛では…
「日向聞いてる?」
「聞いてねぇ。ただあいつ、スキップしてた」
「スキップか!リコよっぽど嬉しいことがあったんだな!」
「木吉、ちょっと黙れ」

海常では…
「もー!誰待ちっすかー…」
「はぁ、こんな男ばっかの環境で3日間…俺の夏を返せ!!」
「黄瀬!!森山!!静かにしろ!!」

秀徳では…
「とりあえず部屋に入りたいのだよ」
「だよなー、暑いしー。」
「ったく、監督達は何待ってんだよ」

なんて会話が話されていれば、1台の車が止まる。

「わりーわりー遅れた!交渉がうまくいかなくてよ」

降りてきたのは影虎と…
「そりゃあ、当日言われたら流石に困ります。」

「「「「「「Aさん(っち)!!」」」」」」

「おー…勢揃い…」

叫ばれて、Aは苦笑いした。

「お前ら喜べ!Aがマネージャー、炊事担当として参加してもらえることになった。」
影虎がニヤリと言えば、歓声が沸き上がる。

「悪いなぁ急に頼んで」
と監督達が言えばAは電卓を取り出し打ち出した。

「別にいいんですけど…こんだけ頂きますよ」

電卓に表示される金額に、中谷、武内、リコは目を見開く。

「三校で割って…こんな感じね」

÷3を入力して、更に三監督は固まった。

「「「もう少しなんとか…」」」
「冗談ですよ。これの半額でいいですよ」

おぞましい大人の事情に部員達は顔をひきつらせた。

「もしかして…怒ってます?」
リコが聞けば、Aはにっこり笑う。
「私久しぶりに明日休暇だったの。この意味わかる?」
「「「「「「「すみません」」」」」」」
全員が頭を下げれば、Aはため息をついた。
「まぁ…可愛いお得意様達ですから、今回は特別ですよ。」

波乱の合宿が今始まる。

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