兄からみた彼女 ページ13
歓迎してくれた、リコちゃんの隣に座りながら、Aを見ると楽しそうにカラフル頭達と話している。
カラフル達の顔は、俺から見てもデレデレだ。
「まったく…あれのどこがいいんだか」
そんな様子に俺が溜め息をつくと
「春樹さんは毎日見てるからわかんねぇんすよ」と日向くんに笑われた。
「いやいや…君らはAを美化しすぎだって。元ヤンだし、酔っぱらうとどこでも寝るし、風呂あがりバスタオル1枚だし、酒飲みながら飯作るし…朝起こしに行けば布団に引きづりこまれるし…いいとこなんかゼロだぞ…」
呆れながら言いお好み焼きを頬張る。
「「「「いや、むしろ羨ましい…」」」」
なんて声が聞こえて俺は顔をひきつらせながら青少年達を見ると、顔を赤くしていた。
え?大丈夫かこいつら…?
「Aさん、女の私から見ても魅力的ですよ?綺麗だし優しいし、笑顔可愛いし」
リコちゃんまでそんなことを言う。
つーか…
「いや、俺は断然リコちゃんのが可愛いと思う」
本心を言えば、リコちゃんは林檎みたいに真っ赤になった。
ほら、可愛い。
Aにない反応だ。
「そういう天然たらしは、Aさんと似てるっすね」
日向くんにムスッとして言われたから、俺は眉間にシワをよせる。
「やめろ。俺は彼女一筋だ。アイツみたいに思わせ振りにフラフラしてねぇ。」
「「「え?!彼女いたんすか?!」」」
こいつら、俺をなんだと思ってんだよ。
「春樹さん!ちなみにAさんって彼氏とか…」
おずおずと高尾くんが聞いてくる。
「さぁ?聞いたことねぇ。いないんじゃねぇ?」
アイツの恋愛なんか想像できねぇ。
俺がそう言えば、青少年達はホッとしているようだった。
「まじでアレと付き合いたいの?ないわー…あんな可愛げねぇ、ただのヤンキー。」
「いや、Aさん、か、可愛いっすよ…」
えー…笠松くん
君まで…?
まじか…Aどんだけ年下キラーだよ。
「いやいや、この前なんか玄関で死んだように寝てたんだぞ?酒くせぇし、呂律まわんねぇし…」
そう言えば、全員顔を青ざめている。
ようやくこいつらも気づいたか…
そうだよ。Aはそんないい女じゃ…
「なに言ってんだコラ」
ん…?
振り向けば般若みたいな顔のAがいた。
「ほ、ほらな…ただのヤンキー…だろ?」
それが俺の最後の言葉になった。
「じゃ、みんなお疲れ様」
ニコニコ笑いながらAは俺を引きづり店を出る。
どうか、Aに騙される青少年達が少しでも減りますように…。
-----------
299人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あきは - 初めまして!とても楽しくてキュンキュンしてます!更新大変かと思いますが、是非続きを読みたいです! (2019年1月10日 23時) (レス) id: 087715fee8 (このIDを非表示/違反報告)
chieko(プロフ) - Chikakoさん» おはようございます!コメントありがとうございます(*^^*) 嬉しいです(´;ω;`) 中々更新できずにすみません(ToT) 誰を書こうか迷走中です← 頑張ります!!ありがとうございます(*^^*) (2017年5月20日 11時) (レス) id: a95e3ff3e0 (このIDを非表示/違反報告)
Chikako(プロフ) - おはようございます!作品、楽しく見てます。更新、頑張って下さい!楽しみにしています! (2017年5月20日 10時) (レス) id: b1c9388361 (このIDを非表示/違反報告)
chieko(プロフ) - ツバキさん» ツバキ様!こちらも読んで頂いてありがとうございます(*^^*) こちらオールキャラ目指してます!楽しんで頂ければ幸いです( *;∀;) だいぶ亀更新になってるのでこちらも頑張ります!ありがとうございます\(^^)/ (2017年4月9日 20時) (レス) id: a95e3ff3e0 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ - 拝見させていただきました!とても面白いですね!!ここでは、笠松だけでなくみんな可愛くてカッコいいですね!!こちらも更新頑張ってさい! (2017年4月9日 18時) (レス) id: 79a4cbf801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:chieko | 作成日時:2017年3月12日 1時