九話 ページ10
何も喋らずに黙々と歩く二人。
一人はずんずんと入り組んだ道を進み、もう一人はそれについて行っている。
先を行く男性は先程Aに話しかけた中年の男性、もう一人は言わずもがなAだ。
《お礼》をしたいと言った男性。
どうやら悪い人ではなさそうだったので、悩んだ末、Aはついて行く事にしたのだ。
でも《お礼》って、別に俺なにもしてな...あ、したわ色々。
っていう事は、昨日俺が助けちゃった人の中にこのおっちゃんもいるんだろうな、覚えてないけど。
そんなことを考えているとどうやら目的地着いたようで、男性は立ち止まった。
見上げると目の前には漆喰塗りの大きな建物があった。
｢さあ、ここがオレらの本拠地だよ｣
｢本拠地？｣
オレ’ら’ねぇ
もしかしてヤバい奴らだったか？
怪しい薬を飲まされて、某高校生探偵みたいに小さくなるとか...無いよな？あっ、でも俺、本当は幼児だったわ。
とりまピンチかも＿
男に気付かれないよう、ショルダーバックに手を忍ばせ、小型のナイフを握る。
嫌な汗が流れた。
｢嗚呼、まだ言ってなかったな。」
心臓が激しく鳴る。
｢オレは＿＿
この島の警備隊の一人で、ダンガっつー者だ。よろしくな＜ヒーロー＞｣
やっぱり怪しい組織ですよねって、え？
警備隊？
｢警備隊、ですか。ってか＜ヒーロー＞って｣
予想はできるけどね。
人差し指を立て、ふふんと鼻を鳴らすとダンガは説明を始めた。
｢警備隊はな＿＿｣
＿警備隊＿この島の治安の悪さから、島民の屈強な男性(女性も可)達がこの島を警備する組織。まあつまり自警団みたいなものだ。
この島は鉱物や魚、果物なんかがいっぱい採れたため、元からとても栄えていたらしい。
治安の悪さも昔から。
海軍も取り締まってはいるようだが、手が回らず、今よりも治安が悪かった。
そこで、ボランティアを募り結成されたのが、この警備隊。
警備隊ができてからというもの、格段に事件が減り、職業にまでなってしまったらしい。
そんな警備隊は、昨日突然現れた＜ヒーロー＞、つまり俺の活躍を見てお礼がしたいと。
｢あわよくば、警備隊に入ってくれねぇかなーなんて｣
｢入りませんよ｣
俺は一つの島に留まる訳には行かないしね。
｢だよな｣
ダンガはそう言うと思った、と苦笑する。
少し申し訳なく思ったがダンガはすぐに人懐っこい笑顔に戻り、｢さあ、こんなところで話すよりも中に入ろう！｣とAの手を引いた。
お礼、お金だったらいいなぁ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます！物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます！コメントありがとうございました！ (2020年5月24日 1時) (
レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました！面白かったです！原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです！ (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます！これからも頑張らせていただきます！設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね！ (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です！ (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - ﾚﾐさん» 有り難うございます！頑張ります！ (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小さな虫 | 作成日時：2018年1月31日 18時
