七話 ページ8
テノールの声の元を見るとマントのフードで目元を隠した怪しい少年が立っていた。
「名乗る程の者ではないさ、ただそこのお嬢さんを少年のもとへ帰してやってくんない?」
その口調は、自分達を挑発していて他の船員たちも殺気を放った
だが、こいつらの殺気で怯まないとは、大したもんだ。
仲間に入れてやっても、と思った
青臭ぇガキが、フードから少し顔を覗かせ、俺をみて小さく「うわっ、キモっ」と呟くまでは
「ああ、分かった。てめぇが俺をナメてるのがよぉぉぉく分かった!野郎共!やれぇ!」
その命令を聞いた船員達が少年に切りかかるが、次の瞬間には誰もおらず、目標を失った船員は勢いで倒れてしまった。
「なっ、何処へ行った!」
辺りを見渡すも何処にも居ない、音も聞こえなければ、気配も感じない。
まるで、元からそこには誰も居なかったような錯覚に陥る。
まさか、本当に_
「あは、ここですよ。」
耳元で声がした。そして暗転。
____
「なんだ、結構よわっちぃな」
船長らしき男のうなじに手刀を食らわせたAは小さな欠伸を漏らす。
_これは腹減ったの通り越して眠くなってきたわ。
「船長ッ!......ってめぇ!船長になんて事を!」
「ブーメランだよそれ。こっちからしたら、お嬢さんになんて事を!ってね。」
「うおぉぉぉおお!」
「あ、聞いてない感じだね」
後ろから振りかざされた剣をするりと左に避け、すかさず回し蹴りを顔面に叩き込む。
その威力は凄まじく、男は後ろに吹っ飛んだ。
「君達は勢いつけすぎじゃないの?」
「しぃぃねぇぇぇ!」
「あと叫びすぎ!!煩いなァもう!」
今度は横に振るわれたそれの持ち手部分を握り、こちらに引き寄せ、その反動で溝落ちを殴る。
「かはっ」
バタリと倒れた男の大事な部分を勢いよく踏み付け、他の船員達をひと睨みする。
「ヒィッ!」
「あのさぁ、なんか勘違いされてるみたいだけど、俺はこのお嬢さんさえ帰してくれりゃあそれでいいのよ。船長も倒れてんだし、テメェらのここもこうされたくなかったら降参しな。」
「だ、誰がてめぇなんかn(「あ“あ“ん?」スイマセン」
己の大事な部分を押さえて下がっていく男はとても滑稽であった。
「あとついでに、もうこの島に来るな。さっさと出てけ。」
覇王色の覇気を滲ませながらもう一度海賊達を睨み、女性を抱っこして船を下りた
女性の頬が赤く染まっているのを知らずに
「(かっ、かっこいぃぃ!///)」
「(ねみぃなー)」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時