二十話 ページ21
「あの日の話じゃあ俺が【破壊に導く者】だと言う話だったけど如何やら違うみてーなんだよ」
少しお茶らけた様に言ったAはニヤリと笑い、夜桜があった方を見た。
「さあ、謎解きをはじめようか。あ、まず一つお願いがある。まるで御伽噺のような話かもしれないけど信じてくれ。」
彼らは不思議そうな顔をしたが、善処しよう、と言った
「じゃあ、この島の、創造主のはなしからはじめよう。
この島の創造主ってのはアメノサグメっていう神様。サグメは天邪鬼でさ、アメノワカヒコ神っていう主人が居たんだけど、ワカヒコが他の神から命令を受けて地上に降りてきたときに、そこで出会った絶世の美女であるシタテルヒメと結婚した。
そしたらワカヒコは欲が出てきてね。命令を無視して八年間も音信不通。それを心配して、他の神はナキメっていう雉を使者としておくるんだけどサグメはワカヒコに「雉の声は不吉なのだ」なーんて嘘をついて雉を殺.させた。
それを反逆行為をしたとみなされて、ワカヒコは逆に殺.されてしまうんだ」
彼らは信じられない、という様子だ、それでも社長がやっとの思いで口を開く
「そんな訳が...、!じゃあまさか」
「そう、サグメは自分の主人を“破滅に導く”。真に【破壊に導く者】っていうのはサグメの、この島の創造主の事だ。」
ダンガは口を開けたまま魂が抜けたように肩を落とし、下を向いてしまった。
Aの言葉が信じられないようで心慌意乱といった表情だ。
だが、すぐに顔を上げるとAに反論する。
「待てよ!嬢ちゃん!そりゃ可笑しいぜ、だって、創造主はもう死んだんだぜ?なんで生きてるんだよ。それに、サグメ様がこの島を統治してた頃は平和だったじゃねぇか!それをなんで、なんでその優しい筈の神様が【破壊に導く者】なんだよ!有り得ねぇだろ!」
ダンガが混乱するのも無理はない。
自分の信仰してきた神が、実は恨むべき存在だった。
その事実によって今までの己の気持ちを、行動を、全否定されたのだ、否定せざるを得ないだろう。
そんな訳がない、そうであってほしくない。と、そんなダンガの心情が彼の顔に出ていた。
でも、彼は知らなければいけない。事の事実を、過去の真実を。
「まあ、最後まで聞いてくれ、創造主=アメノサグメ=破壊に導く者っていうのは仮定ってことにしよう。あと、ダンガの質問に答えるけど、神っていうのは死なないのさ。姿かたちが消滅しても、概念として生きているんだ」
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小さな虫(プロフ) - ルナさん» 読んでいただきありがとうございます!物語の進行上、ロシナンテに関してどうなるかは、後先考えずに書いているので、私にもわかりませんwですが、前向きに検討させていただきます!コメントありがとうございました! (2020年5月24日 1時) (レス) id: a1687602fd (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - 小説読ませていただきました!面白かったです!原作崩壊にともない救済措置をするキャラクターにロシナンテを入れていただけたら嬉しいです! (2020年5月24日 1時) (レス) id: 0170e44a0f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - Kanonさん» ありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!設定、気に入っていただけたなら光栄です。kanonさんとは気が合いそうですね! (2018年9月8日 11時) (レス) id: 550c0109ec (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 題名見て面白いの確定、内容見て面白さが倍、自分が大好きな設定です! (2018年9月5日 18時) (レス) id: 08adac8b7f (このIDを非表示/違反報告)
小さな虫(プロフ) - レミさん» 有り難うございます!頑張ります! (2018年3月28日 21時) (レス) id: c5c31ad411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小さな虫 | 作成日時:2018年1月31日 18時