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「……侵入者が、持っていったかのう…」
その一言に、はっとする。
同時に、悪い予感も胸の中に渦巻く。
「……そっか、じゃあネタバレしちゃうのは惜しいけど、もっかい撮り直して…」
『……まずい』
そう呟くと、4人が一斉にこっちを向く。
……俺は、どうするべきか。こいつらがどうなるか……。
それを考えただけで、指先から冷たくなっていくのが分かる。
「……ねぇA、顔真っ青だよ? どうしたの?」
『お前ら、いったん冷静になって考えてみろ。
あのビデオは、劇中で証拠として使うものだ。全ていじめの映像だ。他の余計な映像は入っていない』
そこまで言うと理解したのか、全員の顔が青ざめていく。
言うのは酷だと分かっていながらも、セリフを続ける。
『そして、何も知らねェファンがこれを見てどう思う?
……まるで、俺がUNDEADにいじめられているように見えるだろ?』
ひゅ、と息を飲んだのは薫だ。
「じゃ、じゃあ、そいつとっ捕まえて…」
『侵入者の警報からもうかなり時間が経ってる。もう今頃には外に出てるでしょ』
つまり、俺たちにはどうしようもねェっつうことだ。
そう言いつつも、目の前が真っ暗になる感覚は確かにあった。
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果凛(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» うん、お願いしまーす! (2017年10月24日 15時) (レス) id: 7fadf07f5e (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 果凛さん» 閲覧パスもボードで送った方がいいよね?(多分)このコメ見たら教えて送るから! (2017年10月24日 11時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
果凛(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» ちゃんと送れてたよー! ありがとう! (2017年10月24日 7時) (レス) id: 7fadf07f5e (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 果凛さん» ボードで一応送ったけどちゃんと送れてるかわからないからもう一回言っとくね?パスワード付の作品作ったからそっちで話せないかな? (2017年10月24日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 果凛さん» あっじゃあ私もだわ…← (2017年10月24日 0時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果凛 | 作成日時:2017年9月16日 0時