【あんスタ】俺の幼馴染みは腹黒王子【羽風薫】

＃25 ページ25

「(A！！ 今だ！)」



兎からのアイコンタクト。軽く頷き、暗くなった瞬間に舞台へ出る。





『〜♪〜〜♪』




歌うのは、joyfull×box*。
希望に胸を躍らせる。明るい曲。

観客からは悲鳴に近い叫び声。割れんばかりの声に、思わず顔をしかめる。
会場が暗くて助かった。






兎たちに合わせて、体を動かす。詩を紡ぐ。


あァ、やっぱり楽しいな。







のびのびと歌う声。
一年も、当初に比べればかなり進歩したと思う。









歌いきると、荒れた呼吸を少し整えてから口を開く。





『皆さん、楽しんでますかー！？』




はーい、と威勢のいい声が飛んでくる。それよりも、やっぱりみんなこの衣装が気になるよなァ。

ちらちら視線を感じるのは、やっぱり衣装の辺りだ。






『…さて、みんなも気になってるようだし、さっそく重大発表といこうかな！！
って言っても、なぜかすっごく有名になってるんだけどね？』




ジトリ、と光に視線を送る。





「うう…ごめんなさいなんだぜー！！」




『まあ、もう過ぎたことだよねってことで発表！


僕、椎名Aは……









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三毛縞斑率いるユニット、ＭａＭへ移籍します！！！』

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