【あんスタ】俺の幼馴染みは腹黒王子【羽風薫】

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『あっ、奏汰くんおはよう♪
そんな所で水浴びしてて、大丈夫…？』




風邪ひくよ、と言って奏汰の顔を見ると、かなり目を丸くさせている。


……うん、こういうイタズラもおもしれェな。凛月ナイス。




「……『あたま』でもうちましたか………？」






はっ倒してやろうか。んなこと今の「僕」じゃしないから言わねェけど。





もう一度言う。

はっ倒してやろうか。




『どざえもん』ですか〜？ なんてよく分からないことを言っているから、とりあえず傍にタオルだけ置いて教室へ行くことにする。

あいつら、どんな反応するかなァ。





『泉くんに薫！！ おはよう！！』



薫が俺の幼馴染であることはファンにも知られているので、薫呼びはまあ普通に公認されている。



……いや、人の名前を呼ぶのに公認もクソもねェか。でも「僕」のキャラは薫以外、くん付けで呼んでるから一応、な。






「……幽霊でも取りついたのぉ？」


「………これがタンポポちゃんならよかったのに」





薫って女のことを恥ずかしげもなく「タンポポちゃん」って呼ぶからすげェよな、一周どころか十周くらい回って尊敬する。


そして泉。はっ倒してやろうか。




『………？ 何言ってるの、これがいつもの僕でしょ？』




ニッコリと笑って無言の威圧。コクコクと頭を縦に降っているから大丈夫だろう。




入ってきたのは……敬人と英智か。
丁度いい、こいつらでも遊んでやろう。

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