食堂のお姉さん [◇]

15.ねぇ* ページ15

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side.千春


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なんとなく、学校でチャラチャラして



浮かないように乗って



ぎゃはぎゃは笑ってしたいことなんてせずに



また、一日がすぎていく




明日こそは明日だからきっと明日なら上手くいく




そんな願望は次の翌朝になって脳裏を消えていく





粉々になってチリになって誰もが思い出せないくらいのどこかへ消えていく





からっぽだ



私の心はからっぽだ




埋めるものがない何で埋めたらいい、努力部活勉強やる気気力スポーツ違う違う違う




もう、とっくの昔にダメだったからここにいるんじゃないか




ダメだダメだからっぽからっぽ。埋められない穴。穴は消えない消えてくれない誰も埋めてくれない埋まらない




そんな日々が一変した





世界がぐるりと回転したような




今まで見てきた景色が嘘だったかのような




夜が亡くなった世界のような＿＿＿＿＿






幸せで浮き足立ったこのふわふわした高揚感に私は包まれた





お姉ちゃんの隣にいるキラキラした王子様みたいな男の子＿＿＿





一目見て恋に落ちた





恋に落ちた時にすっぽりとからっぽの心に何かが埋まった






なんだろうなんだろうね






ああ、わかったよ









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＿＿＿＿＿それは恋だ

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