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「A、すまない。待たせてしまったね。」

「別に待ってないよ、大丈夫」


25日、クリスマス当日
授業はあっという間に終わり、もう放課後になっていた。結局赤司くんにもらったマフラーは付けていかず、いつもと同じやつにした
でも、初めてもらったプレゼントのヘアゴムは使っている。多分赤司くんには気付かれてないけど


二人でイルミネーションのある公園まで歩き始める。赤司くんは男子の中では背丈は低い方だが、一般女子の身長と比べると高い
私は高二女子の平均身長より低いので、赤司くんを見上げる形になる。
人一人分あけて歩く私たちは、恋人になんて到底見えないだろう

…って、なんで私がそんなこと気にしてるんだろ。変なの。
チラリと赤司くんを見れば何故か目が合ってしまい、思わずバッと逸らす

気まづい空気になるかと思いきや、そうはならず、赤司くんはそっと手を指し伸ばしてきた


「ここから先は人が増えるからね。
嫌じゃなければ、手を繋いでほしい」

「…うん、わかった」


なんだか、今日は普段の私じゃないみたいだ
クリスマスの雰囲気に飲まれてるのかな?
恋人でもない相手と手を繋いでイルミネーションを見に行くなんて、しかも、あの赤司くんと、苦手だったはずなのに。おかしいな



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作者名:夏鈴桃 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 21時

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