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私の朝は遅い

起床は7時半でそれから着替え、朝ご飯と歯磨き、洗顔を済ませる。8時になる頃に天気予報があるのでそれをしっかり見てから髪の毛を整え家を出る。
そうするとだいたい8時13分頃に学校に着く。
教室には15分ギリギリセーフってところだ。
完璧なシナリオ


何でわざわざ遅く出てギリギリ登校をしているのか…普通はギリギリ登校なんて朝から疲れることだから嫌がる人も多いだろう

でも私はそうしなければならない理由がある



「やぁ、おはようA
これを受け取ってくれ」



理由、それは隣の席の赤司くんだ
何故か毎日毎朝プレゼントを渡してくる。


どんなに「いらない」と言ったって問答無用で渡してくるのだから困ったものだ。
それでも受け取らなかったらプレゼントの中身をわざわざ見せて「これをオレに使えと言うのか?」と悲しそうな顔をされてしまい、押しに弱い私は受け取ってしまうのだ
傍から見れば私が赤司くんに貢がせてるクソ女だろう。そのせいか友人が少し減った気もする


だから朝遅く登校すればプレゼントを渡す暇なんてないし、睡眠時間も増えるし一石二鳥!と思ったのだが甘かった。


授業が終わった途端紳士スマイルで話しかけてくるのだ。逃げればプレゼントを片手に少女漫画あるあるの壁ドンまでされた。

あれ普通に怖いわ。経験しなければわからなかったことだからその点は感謝しようと思う。いや、感謝するようなことじゃないんだけども。



そんな日々を送るも月日が経つのは早いもので、そろそろクリスマスになる
春から今までこれが続いたのだから赤司くんは相当暇なのだろうか。そんなはずないと思うんだけど


クリスマスと言えば、今年のクリスマスは月曜日だ。何で学校のある日にクリスマスなんてあるんだ、滅びればいい


金曜日の放課後、いそいそと帰る支度をしていれば赤司くんが表れた。今日のプレゼントは既に渡されているはずなのに、何なのだろうか



「A、クリスマスは一緒に過ごしてくれないか?」

「…え?」

「イルミネーションを見に行くだけで構わない。少しだけでもダメだろうか?」

「別に、いいけど」

「そうか。それじゃ、また月曜日」



クリスマスに一緒にイルミネーションを見に行くなんて、恋人同士みたいだ

赤司くんの行動は謎だし、どんなに可愛いプレゼントを渡されたって正直困る

月曜日、どうしようかな


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*→←赤司征十郎【奇跡の夜】



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作者名:夏鈴桃 x他5人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月21日 21時

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