【テニプリ】レズで何が悪い！！4【立海】

178話 ページ39

彼の目をしっかり見て、そう告げた


それを彼は聞き入れると、私には理解し難い表情をした


それは、安心にも似ていて、悲しさや安堵にも似ていた



白石「…すまへん、なんか…なんて言えばええのか、わからんくて…」



彼はほんの少し潤んだ瞳を下ろし、息を吐いてから続けた



白石「…でも、ありがとう。ちゃんと答えてくれて…」


A「ごめんなさい」


白石「謝ることやないで…俺は、四月一日さんが正直に答えてくれて嬉しいんや…


前に、好きな人がおるって言っとたのに…こういうことして逆に申し訳ないと思ってる


でも…俺は、四月一日さんのこと諦めたくないって思ったんや。気持ちすら伝えないで終わるなんてそんなことしたくなかった…



だから、本当に玉砕覚悟やったんや…でも、言ってよかった」



ああ、本当に


告白すら出来ずに終わる後悔は最悪だ


私は、それをわかってたのに突き放すようなことしてた


それでも、白石先輩は私にこうやって言える勇気があった



本当に、尊敬する



白石「…なんか、スッキリしたわ。四月一日さんがキッパリ断わってくれたおかげでモヤモヤすることもなさそうやしな！」



だから、彼に言おうと思った


幸村先輩と話して、僅かながら私も変わったはずだ


ここで終わらすのが最善策かもしれない



でも、私は言うべきだと思う



A「白石先輩」


白石「なんや」



白石先輩はいつもの様に私の言葉を拾い上げた


覚悟を決めろ、四月一日。



A「…今、こういうこと…言うべきじゃないかもしれないんですけど…私は、白石先輩に知っておいてもらいたい事があって…」


白石「なんでも話してええよ」



息を飲み、話し始める



A「…私、白石先輩に感謝してます。白石先輩は勇気を振り絞って私に告白してくれた…だから、隠し事って失礼なのかなって思ってて…」



汗ばんで手を握り直す


言え、頑張れ


前なら怖くて言えなかった


でも、彼はそんな人じゃないって…思い込みじゃなくて、一緒にいて「確信」した


だから、言うんだ



A「…ずっと、隠してたんです…でも、もう言います。








私、レズなんです」

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