ようこそ、華麗なるサァカスへ【文豪ストレイドッグス】

演目８　＿ 意味深な相槌と笑み ＿ ページ9

No side




国木田は云う。


武術武装探偵社は荒事専門だと。




国木田「茶漬け代は腕１本か、もしくは凡て話すかだな」



敦「…っ！」



太宰「まあまあ国木田君。君がやると情報収集が尋問になる。いつも云われてるじゃないか」




そこでようやく敦の手が解放された。


国木田は野次馬達を手で追い払う。


敦が、ポツリポツリと語り出した。


自分の身の上と、虎の話を。




師星「酷い話、ダネ」




聞き終わった後、師星はそう云った。


その語尾に、元気のよい跳ねた音はなかった。




敦「あいつ、僕を追って街まで降りてきたんだ！」



太宰「それ、いつの話？」



敦「孤児院を出たのが二週間前。川であいつを見たのが…四日前」




国木田は、その時期から虎が目撃されたと云う。


その言葉に、師星は、


ふぅん、と相槌を打った。


彼を知る人間ならば判る。


この言葉は、何かが判った時の合図だと。


そんな彼らを見て、


太宰が意味深に笑う。




太宰「２人とも、これから暇？」



敦「とても嫌な予感がするんですが」



師星「それ、ボクも行ッていいやつ、カナ？」




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