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はしゃぐ子どもたちの背中を見ながら、隣に立つ織田さんに言う。
「楽しかったですね!」
「そうだな」
遊園地の帰り道。
一日遊びまわった余韻と、それが終わったほんの少しの寂しさを抱えながら、駅まで歩く。
「さすがに一日中は疲れますね。子供たちは、まだ、元気そうですけど」
数歩前を行く子供たちは、一日中遊んでも有り余る元気を出し切るかのように、遊園地のどこがおもしろかった。あれにもう一度乗りたかった。あっちの方が面白ったと、走り、飛び跳ね、楽しげに話している。
見ているだけで、元気がもらえる気がした。
「お前の兄とはこんなに遊ばなかったのか?」
「はい。帰りに寄り道しただけなので。帰りの列車の時間もあって、遊べたのは半日くらいで」
「なら、今日は存分に遊べたようだな」
「それはもう!織田さんはどうでした?」
「楽しかった」
「それは、お誘いした甲斐がありました」
「ああ。子供たちもずいぶん楽しそうだった。いろいろとありがとう」
嬉しくなり頬が緩む。
「じゃあ、また行きましょうね」
「ああ。今度は、水族館に併設されているという場所に行こうか」
「はい!」
私は、満面の笑みを浮かべて頷いた。
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作者名:あき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fallHP/
作成日時:2020年1月29日 20時