【黒バス】うちのお兄ちゃんちょっと変なんです

くじ運とかそーいう問題じゃねぇ。 ページ22

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「……お兄ちゃん帝光女バスって休みほとんど
　無いの。知ってる？」

「知ってる。」

「だから休みはとってぇも貴重なの。
　知ってる？」

「知ってる。」

「休みは皆と差をつけるビッグチャンスなんだよ。
　知ってる。」

「知ってる。」



「じゃあ私にバスケをさせろ影薄野郎ぉぉ！！」




今町内の草むしり中です。

寒い中しかも大切で貴重な私の休みの日に。

理由は町内月１で草むしりする家を決める
抽選会にうちのバカ兄貴が負けたから。

家族一同草むしり。




「なに、お兄ちゃん、アンタ影薄い上に
　クジ運まで悪いの。何のために生きてんのホント
　どうしてよりにもよって私の休みに
　草むしりするかなぁ！」


「僕、昔からクジ運はいい方です。」

「嘘つけ。」

「ホントです。」

「じゃあアンタ内心へっ、コイツの休み
　削ってやったぜ！って思ってんの？」



「………。」


無言。図星か、図星なのか。




「サイッテー。
　階段から転んで脳震盪起こしてしばらく
　立ち上がらなくて良いよ。」

「僕だってバスケ出来ないのは同じです。」




「さっきからそのムズムズオーラはそのせい？」

「出てた？」


出てたよ、バッチリ。気色悪い。








12月○日天気はれ

溜め息も白い息に変わる今日、
兄貴に殺意が芽生えました。

今日は厄日です。→←作戦ですよ、本当に。

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