【黒バス】 からくりピエロ 「黒子テツヤ」

13粒の滴 ページ15

土曜日の朝

テツヤに

『ごめん』

と一言メールを入れた


約束を破るごめん

そして＿＿＿＿


今までごめんという意味

二つの意味を込めて

これで最後にするから

明日からはテツヤだけを見れるようにするから

この思いもあの人に話して全部終わらせる


＿＿＿＿＿＿そう思ってた



約束の時間より少し早めに行くともうあの人は待っていて

それからいろんなところを回ったり、クレープを食べたりと
本当に楽しかった

何度も好きだなって思った

でもこれで最後...本当に最後だ

少し休憩するためにカフェに入った
そこはテツヤとの待ち合わせ場所と近くて
いるわけないと思っても少しソワソワとしてしまった

窓際の席に座り少し話している時
ふと待ち合わせの時計台を見るとそこにはテツヤが居た

その時の私の顔は酷いものだっただろう

貴「なんでっ....」

テツヤの顔は涙でグチャグチャで
それでいて笑っていた

その時テツヤは口から言葉を発した

それとほぼ同時に私の携帯が鳴る

すぐに携帯を開き中身を確認する
そこには

『今まで有難うございました。
貴方と過ごせた日々本当に幸せでした。

でも、これはもうお終いにしましょう。
きっと貴方は優しいから僕からいう事にしますね

　 さようなら
僕は貴方の事が嫌いになってしまいました
どうか僕の事は忘れてください。』

貴「っ！？....テツヤっ！！」

後ろからあの人が呼ぶ声が聞こえた
でも気づくと私はカフェを飛び出していた

外を出て探してみてもそこにはテツヤの姿はなかった

あぁ....最悪だ最低だ
あんなに優しいテツヤにひどいことをしてしまった
謝って許されることじゃないだろう

本当に
＿＿＿＿＿＿＿ごめんなさい。


目から溢れ出てくる涙を見て思った

テツヤの事ちゃんと好きだった
きっとあの人よりも好きだった

気づくのには遅すぎた。

私にはそれをつたえる資格はもうない


＿＿＿＿＿＿＿＿ごめんね

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