番外編 家族への挨拶2 ページ14
「たっだいま〜っ!」
「あ〜飲みすぎた、吐きそう」
「ヒック、あぁ…?なんだこの靴」
「すんすん…あれー!?全然嗅いだことない臭いだ!!」
「うわー、お客さん?女の子だったら嬉しいけどこれ男もんじゃん…ひっく」
最悪だ…!!
何故!今!帰ってくるんだブラザ〜〜!!?しかも俺を置いて飲みに行くなんて!!
頭を抱えていると、Aはどんな人ですかねーとへらへらと笑っていた。…俺の気持ちも知らないで何でそんな笑ってるんだ、馬鹿。…………俺の気持ちがなんなのかって?
…………………情けない話が、兄弟達に取られたくないのだ。
Aはいいやつだ。コミュニケーション力も高いし、きっとブラザーとも仲良くなるのだろう。…それが、気にくわない。俺のAなのにって、少し前までは考えもしなかったことがどんどん思い浮かんでしまうのだ。
「ただいま母さ……カラ松兄さん?その人誰?」
『はじめまして!おれ松崎Aですカラ松さんとお付きあ』
「わーっわーっ!ばかっ!!」
『むぐごご』
咄嗟に口を塞ぐが、どうやらうちの目敏いトッティにはしっかり察していたようで。カラ松兄さんと…?と眉を潜め、そして何故か納得したように笑っていた。えっ
『ぷは、えっと…ピンクだから……トド松さんでいいですか?』
「うん」
「トッティ!なぜ今納得したんだ!?」
そう聞けば、いや気付くでしょと馬鹿にしたように笑うので疑問を浮かべる。どういうことだ?
「いやだから、カラ松兄さん一週間ぐらい前から凄い幸せそうな顔してたし。きっといいことあったんだろうなぁとは思ってたけど…まさか男と付き合ってたんだ。まあ兄さん引き取ってくれるなら全然いいけど」
「えっ」
「トド松〜?あれ、どしたの?」
『あっ、おれ松崎Aです!カラ松さんとお付き合いさせてもらってます!!』
「はっ?カラ松と!?……おいお前ら〜!カラ松の彼氏が来てるぞ〜!!」
おそ松が皆を呼ぶのを尻目に、彼からのそっと耳打ちされた言葉に、俺は数秒後真っ赤になった顔を両手でおおいかくすようになる。
『可愛いですね、カラ松さん。…それに、おれのこと兄弟さんに紹介したくなかった理由も、ね』
彼の前では何もかもお見通しらしい。
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サトー(プロフ) - ユラさん» ありがとうございます!続編は…気が向いたらその内書くかもしれませんね (2018年2月3日 0時) (レス) id: 6beedd7056 (このIDを非表示/違反報告)
ユラ - 面白かったです!番外編と言わず続編も作って欲しいです!! (2018年1月30日 22時) (レス) id: 98acb8ec1f (このIDを非表示/違反報告)
サトー(プロフ) - katsura27さん» 完結しました!ありがとうございました! (2017年10月7日 15時) (レス) id: 06798f4f12 (このIDを非表示/違反報告)
katsura27(プロフ) - 更新頑張って下さい!応援してます! (2017年10月7日 14時) (レス) id: 25171f0d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サトー | 作成日時:2017年1月1日 11時