サバナクローの美猫さん

22. ページ23

.


な〜んだぁ、と安心したと同時に此処まで態々来たのにという微妙な感じになって、授業までまだ時間はあるけどお昼寝するには遅すぎるし何しよう？と考えたら、ラー君はボクの手を引いて中庭のベンチに座った。


ラギー「たまにはこういう所でのんびりするのも悪くないッスよ。」

『そうだね。あんまり人もいないし。』


ラー君は自分用のパンの袋を開けて齧りついた。甘いクリームの匂いがするから、クリームパンとかにしたのかな？
あ、そうだ。甘いものといえば………


『さっき食堂でリー君に会ったんだけど、今度【なんでもない日】のパーティーのお誘い貰ったんだー！』

ラギー「へぇ……あのリドル君直々のお誘いなんて……Aも中々やるッスねぇ〜。」

『ンフフ〜♪トレイ先輩の美味しいタルトお腹いっぱい食べられる♡』

ラギー「いいなぁ〜…俺も腹いっぱい甘いもの食ってみたいッス。」

『ラー君の分、持って帰ってきてあげる！トレイ先輩なら用意してくれそうだし！』

ラギー「マジ？！そりゃラッキー！シシシッ。」


最後の一口を食べ終えて「楽しみッスね！」と白い歯を覗かせてニカッと笑うラー君に、ボクもニカッと笑い返した。





。


──

文字数制限により今ページが短くなってしまいました。申し訳ございません。

23.→←21.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す