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夢への招待 *9(?) ページ46

ハロウィンパーティー兼、誕生日パーティーという今までの夢の中で1番楽しくて幸せな夢から覚めた私。

目覚めて1番最初に頭に浮かんで来たのは”幸せだ”という満たされた感情だった。そしてその次にポツリと芽生えた感情は現実の世界に彼らがいないことへの寂しさ、”虚無感”だった。

“ずっと夢の中の4人と一緒にいたい”
“来年は私から何か4人にお返しがしたい”

そんな事を思い控えた高校受験。
勉強や緊張に追い詰められるたびに楽しかったパーティ、4人の事を思い出し、いい報告ができる様にと自分を奮い立たせ勉強に励んだ。


激動の2ヶ月を終え、受験の結果は合格。


桜の咲かない卒業式を終えて新しい校舎の門をくぐる。

友達も何人か一緒の高校に進学することになっていたため1人じゃない事がとても心強かった。

この日は入学のオリエンテーションのみの登校。
まだ慣れない制服、校舎に胸が自然とドキドキした。

オリエンテーションが終わり予定があるという友達と別れて新校舎を散策した後、満足した私は1人玄関を目指した。玄関ホールに着き自分の下駄箱から靴を出し履き替えようと手を伸ばす。


……?


新入生は恐らくみんな帰ってしまい誰もいない玄関ホール。

ふと自分の後ろに気配を感じて振り返ると、やたら身長の高い黒髪の男子生徒が自分と同じ様に下駄箱から靴を取り出そうとしていた。

背を向けているため顔は見えないが後ろ姿だけでもどこかミステリアスな雰囲気を感じるのは自分の気のせいだろうか。
初対面の、ましてや顔を見えない人を気にしても仕方ないと思い直しもう一度自分の下駄箱に向き直り方に手を伸ばす


「君の首元の”ソレ”…なに?」


突然の問いかけにぴたりと指が止まる。
気怠げなその声は明らかに自分の後ろから聞こえてきた。
この場にはおそらく私と黒髪の彼しかいない、間違いなく私に話しかけてきてるのは明白だ。

しかし首元…?
今の私はネックレスとかはしていないし最近首を怪我して湿布とか絆創膏を貼ってるとかそういうこともなく思い当たる節がない。

もしかしてうなじとか私の見えないところに何かゴミがついてるのかもと思い、振り返り声の主に訊ねる。


「私の首に何かついてます…?」


気怠げな声の主は振り返り私の首を指差す。







「首のそれ、悪魔の紋章でしょ」







その言葉に全身の血の気がサーっと引いた気がした

-Diabla姫と悪魔執事 :2章 END-

【続編のお知らせ】→←夢への招待 *8



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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , usss   
作品ジャンル:ファンタジー
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悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - 結月。さん» 暖かいコメントをありがとうございます。1章出たての頃から見てくださっているとのことですごく嬉しいです😭途中間が空いてしまったりもしましたがきちんと完結させるつもりなのでどうか3章も引き続き見てくださったら幸いです🙇‍♀️ (2023年2月7日 10時) (レス) @page46 id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
結月。(プロフ) - コメント失礼致します。2章完結おめでとうございます!!作品ができた当初からいつも更新を楽しみにしておりました。物語の展開もすごく面白くて、大好きな作品です。これからもとても楽しみです。陰ながら応援しております…!! (2023年2月7日 4時) (レス) id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
悠永@星点灯ありがとうございます。(プロフ) - にやあ確定さん» 当作品初めてのコメントで、作者はとても感激しております!!!更新頻度の事、内容、楽曲の解釈共に褒めていただけてとても嬉しいです…!🥹決して短くない私の小説を読んでくださりありがとうございます。ぜひこれからもお付き合い頂けると幸いです! (2022年12月14日 8時) (レス) id: 41d5883f51 (このIDを非表示/違反報告)
にやあ確定 - コメント失礼いたします◎更新頻度が高い上に物語の内容にとても惹かれました...😽何より作者様の楽曲への解釈がとても素敵です‼✨素敵すぎる悪魔執事を書いてくださり有り難うございます😈✨ (2022年12月12日 22時) (レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠永 | 作成日時:2022年11月24日 11時

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