MJK?… 81 END ページ38
「じゃーねー、メンバーお疲れっしたぁ!」
「明日からはまた《キスマイ》だよぉ!」
「鼻っ!帰っぞ!」
「ゆう姫お待ち下され!」
あ、なんかソレっぽいw
…なんて思ってると、横尾さんがポンとオレの頭に手を置いてぐしゃぐしゃしてきた
「なんすか、横尾さん?」
「ふふん、《THE 藤北協奏曲》か…!お先に、みつ姫!…利家によろしく!」
「はっ!?」
ニヤッと笑ってウインクして、横尾さんは出て行った…え、今のナニ!?なんでなんで!?
驚き過ぎて固まってると、ドアが開いて藤ヶ谷が入ってきた、
「…あ、北山、…まだいたんだ…」
そして長机に置いてあったバッグを手に取り、出ていこうか迷う素振りを見せた
「…オマエ待ってた…、あのさ…っ」
って言いかけたら、藤ヶ谷の手がスっと伸びてきて、オレの顔の前で小指を差し出した
「…藤ヶ谷…?」
何も言わずに…でもいつもみたいに顔を背けながらじゃない、ちゃんとオレを真っ直ぐに見て小指…差し出してくれた…
その顔は、あの頃より色んなものが削ぎ落とされて、今の藤ヶ谷が大人になったことを伝えてきた、いつの間にかお互いの踏み出す歩幅も歩むスピードも、それぞれに違ってきていて、一抹の寂しさを感じていたのもホントだった
「…覚えてるから…約束…、オレと北山は一緒…って…」
一緒…、あの約束……もう忘れてると思ってたのに、ちゃんと藤ヶ谷…覚えてたんだ…
《例えこの時代で夢が叶わなくても、来世でも絶対オレ達は一緒にいる…必ずお前を見つけてやるから待ってろ…》
見えない未来を必死に掴もうとしてたあの頃…折れそうな心に添え木をする様に、約束を交わした
じんわりと喜びが湧き上がる…
「…次の時代、《藤北》じゃなくなっても…、北山はオレを見つけるんだろ?」
笑顔を見せて、藤ヶ谷はそう聞いてきた
「見つける…だってオレと藤ヶ谷は、何百年も前から、お互いの為に存在してるから…」
そう答えると、クスッと藤ヶ谷が笑った
「…なにそれ?まるでプロポーズじゃん」
ちょこっと恥ずかしそうに目を伏せる、いつもとは逆か…でもオレはこんな藤ヶ谷が好きだった…
そして、オレはその小指に自分の小指を絡ませた
「…プロポーズだ、未来へのな!」
「…ありがと…」
薄桃色に染まる花畑が見える…
花の香りを含んだ風が、フワリと二人の髪を撫で上げていく…
そこにあるのは、愛しい人の笑顔と変わることの無い気持ち…
今も…
そして、永遠にいつまでも…
♥
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GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» まさかソレはないと思いますが、一月楽しみです!次作カポ…間もなくUPとなります、宜しければぜひご確認下さい、《LC 》も藤北編になると思います、コチラも覗いて見て下さると嬉しいです!コメ大感謝です! (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - こっちゃんさん» こんばんは!コメありがとうございます!お返事遅くなりゴメンなさい!《ミューコロ 》でましたね!私も初回限定でーす!《苺あーん 》もバルーンBONもなんもかんも入ってるといいなぁw《 VR》画期的ですがイメージ湧かなくてw赤と青のレンズ通して見んの?とか… (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» 想定キャラだったのですが、中々前面出しにしにくくて…ラストで暴露ってしまいました、イメージがあっていたなら何よりホッとしました、次作カポは…またお知らせ致します!コメ大感謝です! (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - 匿名さん» こんばんは!コメありがとうございます!お返事遅くなりましてゴメンなさい!良かったのご感想を頂きホントに嬉しいです!色々とっ散らかってしまって読みにくかったと思います、最後までお付き合い下さり、心から御礼申し上げます!《 ワッター=まつ》は (2017年12月19日 22時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - daimommさん» 同じかどうかご確認下さいませ!リアルは難しいので《ウチカポ 》に頼りますwコメ大感謝です! (2017年12月19日 12時) (レス) id: 3b1ef006c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2017年11月23日 23時