藤北協奏曲…利家とみつ？ ２

おまけ…渉とおまつ ページ39

「渉殿、お帰りなさいませ…あら、何やらお疲れですわね」

「ただいま、おまつさん、やー今日はめっちゃ疲れたわ、いやいや《ジョシマイ》楽しけどハイヒールは無いわァ」

「おほほ、私も見たかったですわ、皆様の《 ジョシマイ♥》」
「そう？あーでも、みつ姫とゆう姫は可愛かったかな、他は…両極端w」
「まあそうでしょう、みつ姫ゆう姫は荒くれ者の武将達にとって、心の癒しであり目の保養でしたから！」
「ブッ、《目の保養》、分かりやす過ぎてウケる！…でも、おまつさん良かったの？ダンナ…初恋の人に返しちゃって…」
「…良いのです！利家殿とみつ姫の絆を超えることは私には出来ません、私は現世で利家殿にとても大切にして頂きました、これ以上無いほど十分幸せでした…おいたわしいのはみつ姫です…初恋を引き裂かれ、命まで奪われて…その上髪のコトを気にして利家殿と再会することを躊躇ってばかり…傍から見ていて歯痒くて堪りませんでした…、渉殿が私の魂の繋ぎ手でおられたこと、本当に感謝いたしました」

「そうだよなぁ、オレビックリしたもん、よもや太輔の元嫁がオレって聞いた時w」
「ほほ、厳密に言えば《利家殿》ですけどね！まあ、それでも丸く治まって何よりでした…渉殿のお仲間には記憶と時間を変えてしまって申し訳なかったですわね」
「全然いいよ、アイツら元々ぽわぽわしてるから…ホント可愛いと言うかあどけないと言うか…あ、それで《利家とみつ姫 》はアレからどうしたの？」

「戻りました…北山殿と藤ヶ谷殿の中に…なので、あのお二人の距離は、今までよりもっと近くなると思います…ご本人達も、恐らく変化に気づいておられます」
「そか…まああの二人は、ずっとお互いに近づくことに怯えてたから、…特に太輔はなぁ…ああ見えて、みつ絡みは切ないほどポンコツだから」
「ｸｽｸｽ…それは、利家殿もそうでしたから…、本当に内面は幼子のように純粋無垢…なので繋ぎ手であれば仕方ないことかと…」
「だよねー…今頃あの二人なにしてんのかな…」

「そうですわね…きっと離れていた時間を取り戻す様に、仲睦まじくしているのではないでしょうか…そうであって欲しいと心から願います…」


うーん睦まじく…ねぇ…

ソレって…あーんなコトとかこーんなコトとか？
あは！

「まあ仲良きことは美しきかな…だもんね、おまつさん、１杯飲もうよ！」
「はい！やっと美味しいお酒が飲めますわ！」


「「カンパーイ！」」




《藤北協奏曲》オールUP！

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