l wish to be your only one …エピ４

ヒカル…３１ ページ33

午後の早い時間に帰ってきたオレ達…

ヒカルは公園で、年の大きい子ども達に構ってもらったり、散歩に来てたワンコ達に触ったりして楽しく過ごしていた、キャッキャッと声出して笑うヒカルが可愛くて可愛くて、太輔とオレはそんなヒカルを動画や画像にして、サラに送信した…きっと向こうで心配してるだろうから…


帰りの車の中で、ヒカルはすっかり爆睡モードで、ウチに付いてからも全く起きる気配が無かった…早めの昼ゴハンも公園で食べさせたし、そのまま寝かせることにした


午後の日差し…

部屋は空調が効いて、ちょうどいい温度


ピクニックの片付けして、ポフッとソファに座ると、太輔がコーヒー入れて持ってきてくれた

｢お疲れ！｣
｢サンキュー、太輔もお疲れ！｣

太輔のスペオキコーヒー、日本のオレ達の家にも置いてある…同じ香りにちょっとホッとする

まだ2日目か…事務所はどうなってるかな…オレのクライアントのコトは堂本さんと安井くんに頼んできたけど、なんも問題起こって無いよな…

｢仕事気になる？｣
｢え？｣

隣に座ってる太輔が、口許に笑みを浮かべて聞いてきた

｢まあ、気にならないと言ったらウソになるかな…今さ、オレにって指名してくれるクライアントさんが少しずつ増えてきてて…なんか嬉しいじゃん、そういうの…｣

オレがそう言うと、太輔はフワッと笑ってオレの髪をクシャって撫でた

｢…そだな…やりがいのある仕事してんなら、オレも安心だ｣

優しい顔でオレを見てくれてるけど…どこか感じる違和感…

｢なあ、太輔…オマエさ、なんかあったんじゃねぇの？隠しゴトは無しにしようぜ…｣
｢宏光…｣
ちょっと驚いた様に、目が大きくなる…だよな…オマエ、いっつもオレになんも言わねぇから…

太輔の小さなキレイな輪郭に両手を添えて、いつもしてくれるみたいに、おデコを合わせた

｢…何の為にオレがいるんだよ…オレ…オマエのヨメだろ…ちゃんと言えよ…絶対何でも受け止めてやるから…な、太輔…｣

そう言うと、太輔もオレの顔を両手で包んできた…

鼻先を合わせ、軽く唇が重なる…

｢ひろ…オレが日本に戻るって言ったら、どうする？｣
思いがけない言葉に、オレは太輔の顔をマジマジ見つめた、その反応に苦笑いしてる太輔…

｢え、そんなの嬉しいに決まってんじゃん！なに、そんな話があんの？｣


｢…無くはない…でも、そうなると今の仕事は辞めるコトになる…収入も多分半分にも満たない…それでもオマエ…反対しない？｣

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