53話 ページ5
「…取り敢えず二人には、しばらくはオレのアドバイスに添って動いてもらうようになるから…」
至極当然といった感じで、オレと渉に、自分に従うことを要求してくるを伝えてくるハルカ…
なんなんだ、この展開…オレらで立ち上げたこのラブ・アゲが、何で途中から来たヤツに指示されて動かされなきゃいけねーんだよ…
ハルカはソレに対してのオレらの返事なんか聞く気もないみたいで、逆撫でしてくるその無表情なカオに、オレはブチ切れた
「は?アドバイス?笑わせんな、命令ってハッキリ言やいいじゃん」
「おいっ、太輔!」
ハナから対立姿勢のオレに、渉が制止の声をあげた
構うもんか…だってオカシイだろ!
「…いいよ、渉くん…そう思ってくれてるなら、その方がやりやすい…太輔、オマエの言うとおり、コレは命令だ、今後大学以外の時間は、ラブ・アゲの業務遂行に費やしてもらう、プライベートは無いと思ってくれていい」
平然と、コトも無げに言い放つハルカ
中立を保っていた渉も、ハルカのこの発言に唖然としていた…厳しい表情を浮かべていたハルカが、そんなオレ達を見て、ふとその表情を緩めた…
「…二人にわかってほしいんだ、ラブ・アゲがイベント企画のベンチャー企業として軌道に乗るためには、今が一番大切な時だ…スポンサー企業を一社でも増やして、世間から注目されることがラブ・アゲの当面の課題だ、オレも全力で二人を支えるから、よろしく頼む…」
そう言って、ハルカはオレ達に頭を下げた…
今までのオレなら…きっとハルカのこの真摯な態度に尊敬の思いすら感じていたと思う…
でも、宏光とこの人の関係を知ってしまった今、オレの中にそんな割りきれる余裕はなかった…ましてやハルカが宏光への想いを今も持ち続けていることを知ってしまった以上、オレの胸には《あの人を取られたくない…っ》という想いしかなかった…
何もかもが自分より優れているハルカ…そのコトをイヤと言うほど感じていても、オレはやっぱり…認めたくなかった…
宏光の瞳と心が…無意識にハルカを追いかけてるのを、心のどこかで…わかっていたからかもしれない…
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GAYASAKURA(プロフ) - かりんさん» おはようございます!いつもコメありがとうございます!藤北玉、確かに!みややがいないので、玉ちゃん泣きっぱですよねwwごめーんて思いながら書いてますwwまた覗いてくださーい!3もよろしくお願いいたします! (2016年1月4日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - ふじみつさん» おはようございます!いつもコメありがとうございます!太輔ぴぃ、イケめてますか?よかったぁぁ!ちょっとキャラ変覚悟で伴いますが、みっくんへの会いは変わらないのでww見守ってやってくださーい!コメ感謝です!3もよろしくお願いいたします! (2016年1月4日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんばんは。レン・フレも〜〜大好きす。太ちゃんね、かっこよすぎですね。そしてやっぱり優しい。続き楽しみで仕方ありません。お正月そうそうワクワクしっぱなしです。ありがとうございます。 (2016年1月4日 1時) (レス) id: bd0b5699da (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 太輔さんがかっこよすぎーー*\(^o^)/*裕太くんかわいそうだけど間に合って良かったヽ(;▽;)ノいつも王道の三角関係にキュンキュしてます! (2016年1月3日 21時) (レス) id: 6394949c3a (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - zinnikaさん» こんばんは!コメありがとうございます!太輔ぴぃ、走ってますよぉwwうーん…速攻藤北ぁ!になるかは…まだ検討中ですww移行になるのは必至かな…よかったら続き覗いてみてくださーい!コメ感謝でーす! (2016年1月3日 19時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年12月6日 12時