61.温もり ページ11
雷門イレブンは一斉に木暮に駆け寄った。
未だにポカンとしている木暮を取り囲み、次々に称賛の言葉を浴びせる。
「木暮君スゴい!」
「デザームのシュートを止めたでヤンス!」
「偶然でしょ。いわゆるビジナーズラックですよ」
「偶然だけかしら?」
「そうですよ!あれこそ木暮君の実力なんだと思います!」
「褒め過ぎですよ、音無さん!」
瞳子までが木暮の力を認めている。
最初は不安がっていた面々も、木暮の実力を目の当たりにして誉めちぎった。
「やっぱり意外性があったな」
「結構やるモンだな!」
「ホントだよね。補欠にしとくのもったいないよ!」
「、ってことだ!」
円堂が木暮に向かってニカッと笑う。
普段の行いから褒められたことのない木暮は、頬を赤く染めて嬉しそうに笑った。
「そうさ、俺ってスゴいんだ!ウッシッシッシッ!」
そんな木暮の前に、Aがしゃがみこんで木暮の頭を優しくポンッと叩いた。
「お疲れ様。スゴい脚技だったよ」
「!」
「試合に出て損はなかったでしょ?自分の可能性、ちゃんと見つけられた?」
手のひらから伝わる温もりと目の前の綺麗な優しい笑顔に、木暮は胸が暖かくなるのを感じながらコックリと頷いた。
その時、複数の足音がコチラへ向かって来るのを感じて振り返ると、漫遊寺の選手達が笑顔で駆け寄って来ていた。
「大したものだ、木暮!」
「見事だったぞ!」
が、次の瞬間、
「「「「うわぁぁぁッ!!」」」」
「「「「!!?」」」」
突然、漫遊寺イレブンの姿が地面に吸い込まれるかのように消えた。
仰天して見てみると、木暮が仕掛けたであろう落とし穴に落ちていた。
しかも穴の底には鋭い剣山が待ち構えていてとても危ない。
漫遊寺イレブンはなんとか上手く支えて串刺しを免れた状態だった。
「大丈夫ですか......?」
「木暮ぇ!!」
落とし穴の中から垣田の怒号が上がった。
肝心の木暮はというと......、
「ウッシッシッシッ!遅いんだよ!今更俺がスゴいって分かったのか?」
逃げ足だけは速いこと。
いつの間にやらサッカーボールを抱えてピッチの外まで逃げていた。
「アイツ......」
さすがのAもこのえげつないイタズラには顔を引き攣らせた。
春奈の怒鳴り声に逃げ出した木暮は漫遊寺のどこかに姿を消した。
後を追おうとした時、制止の声がかかった。
「お待ちください」
声のした方を見ると、そこには編笠を被り、僧のいで立ちをした老人がいた。
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女アスパラ - すごく面白いです‼‼‼‼つずきまってます (10月22日 20時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
麗乃(プロフ) - 面白くて続きが気になります。更新待ってます‼ (2022年4月10日 13時) (レス) id: f8afe95a72 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - とても面白かったです!更新待ってます! (2020年11月22日 16時) (レス) id: eec8bbc77e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 妖怪ウォッチの作品共々更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年7月19日 0時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 此方の作品も更新お願いします。 (2020年5月3日 3時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AZUSA | 作成日時:2017年12月4日 23時