60.イプシロン(4) ページ10
微動だにしないデザームに、雷門もイプシロンも首を傾げた。
「デザーム様......？」
「......？」
何やら様子がおかしいデザームにゼルは声をかけ、今しがたシュートを打ったAは訝しげな目でゴール前のデザームを見つめていた。
と、デザームはボソリと呟いた。
「......さすがだな、神楽坂A」
「ん？」
その声はとても小さく、離れた距離にいるAには聞こえなかった。
デザームはふと漫遊寺の校舎に目をやり、こちらの様子を見ている赤髪の少年を捉えた。
そして再びグラウンドに視線を戻すと、声高々に叫んだ。
「聞け、人間共！我らは10日の後にもう一度勝負をしてやろう」
「10日？」
「だがお前たちは勝負のその日まで、果たして生き残っていられるかな？」
「何？どういう意味だ！」
鬼道の問いかけには応じず、デザームはゴール前からロングシュートを放った。
竜巻の如く土煙を上げながら雷門側のゴールに襲いかかるボールに、自ら突っ込んでいく人影があった。
「ふざけるなぁ！！」
「ッ！バカ、ふぶ......うわっ！！」
シュートの前に立ち塞がる吹雪にAは制止の声を上げるが、シュートの風圧に阻まれてしまい、吹雪もその風圧を受けて吹き飛ばされた。
そして唸りを上げながらゴールへ突っ込んでいくシュートから木暮は必死に逃げていた。
「ヒイィッ！」
「木暮！伏せてろ！」
円堂は木暮に向かって叫んだが、間に合わない。
その時だった。
「わっ、わっ！？」
木暮は倒れていた壁山の足につまづき、転んだ勢いで回転した足がボールを絡め取り、そのままボールを回転に巻き込んだ。
そしてその回転で生まれた竜巻が収まった時、ボールはシュートの威力をなくして静まり返っていた。
逆立ち状態からコテンと地面に落ちた木暮本人は、何が起こったのか分からずにいる。
静まり返ったグラウンドにイプシロンの姿はなくなっていた。
「消えた......！？」
時間を見れば試合前の宣言通り、きっちり3分が経っていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
土門 飛鳥
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女アスパラ - すごく面白いです‼‼‼‼つずきまってます (10月22日 20時) (
レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
麗乃(プロフ) - 面白くて続きが気になります。更新待ってます‼ (2022年4月10日 13時) (レス) id: f8afe95a72 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます！ (2020年11月22日 16時) (レス) id: eec8bbc77e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 妖怪ウォッチの作品共々更新再開お願いします｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年7月19日 0時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 此方の作品も更新お願いします。 (2020年5月3日 3時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AZUSA | 作成日時：2017年12月4日 23時
