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・Lie...07 ページ7

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適当に自分の椅子に座りケータイを出そうとした。




と、同時に国語担当の先生が入ってきた。

そしてもう一人、赤司も一緒に。


タイミング、悪。



「はーい、皆さん座って!」


その一言に座っていく生徒。


ガタンッ


乱暴に私の前の椅子を引き、座る青い髪。

…青峰、か。



「でわ、教科書P122ページを開いて」


無感情なまま、ペラペラと教科書を開く。


何かの物語のようだ。


少し話に目を通し、次は軽蔑した目に変える。

「こんなの知って、何になる…」







『ーー人間誰しも才能がある、価値のない人間はいないのだ』






その、才能のない、価値のない人間がここにいる。


こんなの、屁理屈ね。





やっぱり、つまらない。

こんなつまらない日常、なくなってしまえばいいのに。

手に力がこもる。








「…なぁ」


珍しく青峰から声をかけられ、手の力を抜き聞こえた方に目線を移す。



「お前ってよく屋上でサボってるよな」

「…そうだね、それで?」



彼の目的は、サボるなどの話じゃないと目が訴えている。



「お前さ……、









やっぱなんでもない」



なんなんだ。

そんなこと言われると続きがきになる



けど、表情からして何か複雑な顔をしてる。




「変な人……ぁっ」


思ったことが思わず口に出てしまい、
片手で口を塞いだ。


意味、ないのだけれど。




どうやら青峰には聞こえてない。

…よかった、のかな。









それから私は先ほどとは全く違うく、暗くて沢山の雲がある空を眺めていた。



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かのん(プロフ) - はにゃにゃさん» あわわわわわ!!感動なんて…とっても嬉しいです!はい、最近全然書けてませんが気長になってもらえるととても嬉しいです^^最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2015年7月10日 22時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
はにゃにゃ - とっても感動しました!赤司様がカッコよすぎて…気づいたら泣いてました(本当です)これからも他の作品、頑張って下さい! (2015年7月10日 20時) (レス) id: f5f47fce80 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - マリィさん» ありがとうなのだよ!です^^/// (2015年4月3日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
マリィ - 泣けるのだよ(キリッ (2015年4月3日 16時) (レス) id: 722c74a1be (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 黒蝶さん» わわわ!最後まで見ていただきありがとうございました^^そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです//わかりやすく伝わっていればいいな、と思います><本当にありがとうございました! (2015年4月2日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かのん | 作成日時:2014年11月23日 15時

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