第32話【やっと、わかった】 ページ34
A(幼少)『ねぇ！朱雀！』
朱雀『なんだ？』
A(幼少)『私ね！夢！決まったの！』
A(幼少)『学校の七夕でね、自分の夢を書くんだ！それで、悩んだんだけど、決まったんだ！』
朱雀『そうか、それは良かったな。』
朱雀『Aは、何になりたいのだ？』
A(幼少)『えっとね！夢はね──、』
──お花屋さん…。
小さい頃、花が大好きで、
よく花の図鑑とか読んでたな…。
A(幼少)『すーざーくーー！』
朱雀『今日はやけに元気だな。』
A(幼少)『あのね！…じゃーーん！』
朱雀『……それは？』
A(幼少)『んーー！これは！今日の作文発表会で使った作文！』
A(幼少)『実はね！私！賞を取ったんだ！』
朱雀『凄いな。』
A(幼少)『ありがとね！でもでも！朱雀の方がもっと、もーーーっと！凄いよ！優しいよ！強いよ！』
朱雀『…我よりも、幻王様……上司の方が強い、それに、我は優しくなど無い。』
A(幼少)『ううん！朱雀、とっても優しいよ！』
朱雀『……そうか？』
A(幼少)『うん！私がダンゲンします！』
朱雀『……ありがとな。』
今思えば、この頃が1番楽しかったな…。
私が朱雀と友達になった年…。
A『朱雀！私、中学生になったよ！』
朱雀『おめでとう。』
A『ありがとう！』
A『そうだ…これ！』
朱雀『…？ これは…？』
A『私が作ったんだ！お守り！』
A『中には押花とか入ってるけど…中は見ちゃ駄目だよ！お守りなんだから！』
朱雀『…わかった、ありがたく受け取っておこう。』
A『うん！』
朱雀…。
今もあのお守り、持ってくれてるのかな…？
……流石に、もう、無いよね。
私からのなんて…。
私は、朱雀との過去を思い出したからか、涙が溢れてきた。
だって…朱雀は私の友達だったんだから。
最初の…友達。
私の家族は、共働きで帰る日は少ない。
だけど、帰っても私の家族は、私を殴ってくる。
虐待をしてくる。
だから、私にとって朱雀は、朱雀は……。
大切な……大好きな……。
……！
──やっと、わかった。
私、朱雀の事が好きなんだ。
友情とか、そう云う方面じゃなくて。
恋、してるんだ…。
第33話【さようなら】→←第31話【私は、これしか言えない】
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あやや(プロフ) - アブラナ族さん» ありがとうございます！ (5月4日 17時) (
レス) id: 63e2965a9a (このIDを非表示/違反報告)
アブラナ族 - 面白かったです！！ (5月4日 9時) (レス) id: 3e9c7f1354 (このIDを非表示/違反報告)
虚飾の魔女(プロフ) - 面白かったし今後の展開が気になります！新章頑張って下さい！応援してます！！ (2021年6月15日 21時) (レス) id: f7f777d755 (このIDを非表示/違反報告)
あやや(プロフ) - apple*catさん» 返事が遅れてしまいました！すみません！更新頑張ります！応援もありがとうございます!! (2021年1月25日 18時) (レス) id: 63e2965a9a (このIDを非表示/違反報告)
apple*cat - あ、idは違いますけど、投票させて頂いたapple*catと同一人物です。 (2021年1月23日 18時) (レス) id: 6f7134c2c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやや | 作成日時：2021年1月17日 18時
