ドSなキス魔にご注意を。【カノ】

□.キス魔10 ページ11

　
　


「A、カノ。朝飯できたぞー。」








カノにしっぽと耳を触られてると
向こうからキドの声が聞こえた。







「ちぇー……今いいとこだったのに…………」


「ほ、ほら！呼んでるから早く行こ！？」







私は立ち上がろうとすると
腰に痛みが走ってカノの方に倒れ込んだ。








「……誘ってるの？」


「ち、違うっ！腰、が痛くてっ、」







私がそう言うと、
カノは私を抱きかかえて立ち上がった。



俗に言うお姫様抱っこ、
ってやつ。







「カノ？！何して……」


「何って、お姫様抱っこだよ？
A歩けないんでしょ？」


「で、でも、恥ずかしい……/」







すると、カノはﾆﾔｯと笑って
私にｷｽをした。







「恥ずかしいのー？
だったら尚更これで行かなきゃ。



Aの恥ずかしがってる顔、大好きだから。」







「猫耳は欺いて見えないようにするから。
心配しないでねー」なんて言うと



私に抵抗する間も与えず部屋のドアを開けた。




　



　

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