【ツイステ】Piece of Villains.◇１◆

Prologue.29 ページ32

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「カエレ！カエレ！！カエレ！！！！」




怪物は、デュースくんを突き飛ばす




デュース「ぐあっ…！」


『デュースくん！！』


エース「チッ……ノーコン真面目クンは引っ込んでな！オレが仕留める！」




エースくんは怪物に向かって風の魔法を放つ…が、




「ウウウウウォオオォォォォオオォ！！！」




それすらも効いていないようで、エースくんもまた怪物に突き飛ばされた




エース「ぐはっ…！」


『エースくん！』


グリム「ふぎゃぁ〜！！コッチに来るな〜！！！」





そう言ってグリムは青い炎を吐くが、これも怪物は効かなかった


次に怪物はグリムと私に狙いを定めた


ズカズカと少しずつこっちに近づいてくる怪物





グリム「ぜ、全然効かねぇんだゾ〜！」


『う、うそ……』


エース「A！グリム！逃げろっ！！」


グリム「A！ここは逃げるんだゾ！はやく！」


『(いやだ、２人を置いて逃げるなんて、絶対いやだ…！)』





私は２人の前に立ち塞がった



何の力もないけど、私にもできることがあるはず


考えろ、考えろ、頭を使え、頭を…！





デュース「何をしているんだ！君は魔法が… 『私だって！』」


『私だって、戦えます…！力がなくても、やれることはあります！』





怖くないといったら嘘になる


ほんとはめちゃくちゃ怖くてたまらない


だけど、ここで逃げたら私は変われない…！






『(こんなに身体が大きければ素早い動きは出来ないはず…)』






怪物が私目掛けてつるはしを振りかざす


だけど思った通り、避けられない速さではない






グリム「ふぎゃぁ！！見てて危なっかしいんだゾ！」


エース「アイツ、あんなに動けるのかよ！」






怪物の攻撃を避けていると、奥から何かが光ったのが見えた


あれってまさか…






エース「あいつの後ろ！坑道の奥で光ってるのって…」


デュース「あの光は、魔法石……！？」



「ォオオオオオヲヲヲヲヲヲヲヲ！！！！
ワタサンゾォォォォ！！」






図星らしいのか、怪物はさっきよりも攻撃が激しくなった


追い詰められつるはしを振りかざす






『っ！』


エース「オラァ！！」






私の周りを風が覆う


エースくんの風の魔法で危機一髪だった






グリム「オイ！ひひひひひとまず逃げるんだゾ！このままじゃ全員やられちまう！」


エース「A！デュース！一旦逃げるぞ！」






私たちは出口に向かって走って、さっき見つけた小屋まで走り続けた




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