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Prologue.28 ページ31

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取り乱れていた心に少しだけ余裕を持つことができて、エースくんのそばを離れぬようにデュースくんたちの元へと戻った


私たちを見つけるや否や駆け寄ってきては、怪我はないか、とデュースくんはすごく心配してくれたみたいで

大丈夫だとしっかり伝えればほっとしてくれた


2人とも優しいな、なんて思ったけど……




エース「大体、お前があんな馬鹿な真似しなきゃこんなことになんなかったのに」


デュース「元はと言えばお前が掃除をさぼったのが原因だろう!」


エース「それを言ったら、最初にハートの女王の像を燃やしたのはこの毛玉だぜ!」


グリム「ふな"っ!オマエがオレ様を馬鹿にしたから悪いんだゾ!」




喧嘩がはじまってしまったのである




『3人とも落ち着いて』




その刹那、謎の声が聞こえてきた




「……さぬ………うぅ……ぬ………」




今…奥から声が……




エース「こ、子の声…は?」


「ぃ…し……ウゥウウ…………オデノモノ…」


デュース「なんか…だんだん近づいて……」




すごく嫌な感じがする




「イジハ………オデノモノダアアアアオオオオオオオ!!!!」



エース「で、出たあああああ!!!」
デュース「で、出たあああああ!!!」
グリム「で、出たあああああ!!!」




人間とは思えないほど大きい図体


黒いインクのようなものが入ったヒビ割れた瓶の頭


片手には大きなつるはしを持っていた


怪物と言えるものがそこにいた




" 逃げないと "

そう思うが足がすくんで動けなかった


これが本当の意味での"恐怖"





エース「っ!A!ぼーっとしてないで早く逃げるぞ!」


『あっ…!』




エースくんに腕を引っ張られてやっと動き出すことができた


私たちはとにかく遠くへと逃げた




デュース「なんだあのヤバイの!?」


グリム「ふなあああ!!あんなのいるなんて聞いてねーんだゾ!」


エース「めっちゃエグい!
でもアイツ石がどうとか言ってなかった!?」


グリム「えぇっ!?」



「イジ……イシ、ハ……ワダサヌ……!!!」




イシ、とはっきりと聞こえた




『まだあるんだ…あの怪物の奥に魔法石がまだ…!』


エース「そうらしいな!」


グリム「むむむむむりむり!いくらオレ様が天才でもあんなのに勝てっこねぇんだゾ!」


デュース「だが魔法石を持ち帰らなければ退学……
僕は行く!」


エース「冗談でしょ!?」


『1人じゃ無理だよ!』



デュース「俺は絶対に退学させられるわけにはいかないんだ!」




そういってデュースくんは振り返り、怪物の前に立ち向かった



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依音(プロフ) - 初めまして、こんにちは。奏雨さんの作品が大好きで何度も読み直しておりました。これからも読める日が来ることを楽しみに待っています。Twitterにアクセスしようとしましたが、アカウントに飛ぶことができませんでした…。 (2022年4月4日 14時) (レス) @page1 id: 2bfed6242b (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 初めまして、いつも素敵な作品楽しみにしています。更新されるのを気長に待ちます。また奏雨さんの作品読める日を楽しにしてます!今後応援してます!!! (2022年3月31日 22時) (レス) @page4 id: 89bb4b8e86 (このIDを非表示/違反報告)
イリス - 本当に自分勝手ですが、私ツイッターをしてないないとゆうかできないので、ツクールにヒントとか載せてくれると嬉しいです、本当に自分勝手ですみません(´・ω・`) (2022年3月31日 13時) (レス) id: e5ab9a33da (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花 - 私も読み返しに来たらパスワードがかかっていて驚きました!パスワードのヒントとかないので見れなくて困っています。 (2022年3月28日 2時) (レス) id: 1e2b75d01c (このIDを非表示/違反報告)
あすぱらがす - 春香さん» お知らせの内容だと、訂正等したあと公開されるのではないでしょうか。私生活が忙しいようなので、公開を待ってればいいと思います!私もパスワード分かんないので((( (2022年3月25日 23時) (レス) @page1 id: a1f420556a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奏雨 | 作成日時:2020年4月9日 5時

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