俺が、君を守ってあげる【黄瀬涼太】 (ページ7)

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守ってあげる5 ページ7

貴「これ可愛くない？ホントだ可愛い！
あたし、これ欲しいな！あたしもあたしも！
女子ってこんなやりとりばかり。
本当はそんなこと思ってないのに、周りの子に話合わせて」

黄瀬くんは、うんうんと頷きなから

あたしの話を静かに聞いてくれてる

貴「あたしも、最初の頃はみんなに話を合わせてた。
けど、もういい加減嫌になってきて…
ある日、はっきり言ってやったの！
そんなの全然良くない、みんなただ話を合わせてるだけだって。
でも、その日からあたしに対してのいじめが始まったの」

黄「・・・そういうことっスか」

貴「うん。でも、あたしは別に間違ったことを言ったわけじゃないから、あの子たちに謝るつもりはないの」

そう、あたしは悪いことをしたつもりはない

すると黄瀬くんは

ハハッと笑い出した

貴「なんで笑ってんの？」

黄「かなっち、あんたすごいッスわw
確かに女子ってみんな同じことばかり言って、男子の前じゃ猫かぶってて」

え？

黄瀬くんはあたしを否定しないの？

黄「けど、かなっちは違う。
みんな、俺を前にすれば声のトーンを高くしたりして、自分を可愛く見せようとする。
かなっちは俺をみてもそんな素振り全くしない」

貴「それは、あたしが黄瀬くんに恋愛感情を抱いてないだけで…」

黄「そうかもしんないっスけど、他の女子は恋愛感情を抱いてなくてもそうする。
でも、かなっちは女子に面と向かって自分の意見が言える。
俺はそんなかなっちを絶対否定しない。むしろ尊敬するッスわ(微笑み」

否定しない

あたしがずっと聞きたかった言葉…

ポロポロ

黄「かなっち！？どうしたんスか！？」

貴「あれ？どうしてだろう・・・
なんで涙なんか。」

拭いても拭いても止まらない

すると

ギュッ

貴「黄瀬くん！？」

黄瀬くんが抱きしめてきた

黄「もう、大丈夫ッスよ」