反転した世界の中で･･･【二章】 (ページ6)

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反転した世界の中で、奏は　吸血鬼ページ6

「奏…我輩たちを、置いていかないでくれ…」

我輩は今、奏との思い出を、思い出して居た。

＿＿＿＿＿「れい、かみひこうきをとばしましょう♪」＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿「は？何でだ？」＿＿＿＿＿

五奇人が五奇人だった時、奏は、いつも笑顔じゃった。

…あの日が来るまで、な。

奏が、生徒会に倒されたとき…五奇人を繋いでいた『何か』が崩れ落ちた気がした。

斎宮くん…宗が倒された時から、薄々感じていた。

五奇人は壊れてしまう、と。

渉が倒された後、奏は。

＿＿＿＿＿「ぼくはもう、なつめをなかせたくないです。だから、やくそくしましょう。なにがあっても、はなれないと、うらぎらないと、やくそくしましょう。…やぶらないでくださいね？」＿＿＿＿＿

…お前が破ってどうする。

奏、お前が言い出したんだぞ。

・

約束しろって。

・

離れないって。

・

裏切らないって。

・

何があっても、って。

・

何で…。

「何でお前だったんだよ、クソッ…」

その時、我輩は光に包まれた。

＿＿＿＿＿奏の、声？

我輩の意識は、無くなった。