No.4 当日 ページ4
朝、起きて私服へと着替える。
朝食を食べに部屋を出るとAと鉢合わせた。
「景吾さん、おはようございます。あと誕生日おめでとうございます」
昨日のことを忘れたかのような無垢な笑顔は、苛立たせることも多いが……
「あぁ。おまえもな」
今日はそれが心地いい。
……なんてな。
「今日、私は友人が誕生パーティーを開いてくれるというのでお邪魔してきます」
報告などいらないと言ってあるのに、こいつはわざわざ俺に報告をしてくる。
「友人?誰だ」
俺はいつもそう無意識のうちに聞いてしまう。悪い癖だが……
何故それを言うのかが自分でもわかっていない。
別に誰と遊んでも構わないのに。
「神宮寺様のご自宅で神代様らがいらっしゃいます」
それはAがよく遊びに行く,商業の上手な家だ。
どちらも高1の女子。
「……そうか。楽しんでこい」
家で誕生日パーティーなどする気はない。
ならせめて
そこは楽しんでこい。素直にそう思った。
「はい!17時には戻ります。」
Aはそう言うと走って行ってしまった。
……今年はパーティーはなしか。
何故か心苦しく思った。
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月夜見(プロフ) - かふぇ・お-れ*さん» ありがとうございます! (2014年10月24日 22時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - 葉一さん» (σ`・ω・)σYo!! (2014年10月24日 22時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
月夜見(プロフ) - みおさん» 返信遅れました(^_^;) ありがとうございます! (2014年10月24日 22時) (レス) id: bfd674d62d (このIDを非表示/違反報告)
かふぇ・お-れ*(プロフ) - おもしろかった(*´艸`) (2014年10月6日 22時) (レス) id: 9087d5cd3a (このIDを非表示/違反報告)
葉一(プロフ) - 月夜見さん» 壁| 、ン、)ノ ョゥ! (2014年10月5日 16時) (レス) id: c84ea853a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜見 | 作成日時:2014年10月4日 2時