今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:7,047 hit
小｜中｜大
５ ページ26
「こんなおじさんと二人でも？」
ペースを乱されそうになっている宇佐見は、つい自虐的な問いを投げかけてしまった。
「宇佐見さんのことをおじさんなんて思ったことないですよ？」
「そう言ってくれると嬉しいね。」
その真っ直ぐな答えに彼女の純粋さを垣間見て、宇佐見は自然と顔を綻ばせた。
「失礼します。」
と、そこにもう一人の訪問者がやってきた。
「あ、勇樹さん。」
Aがその人物の名を呼ぶ。
蒲原勇樹。
捜査一課の刑事で、Aの彼氏だ。
「Aも来てたのか？」
「うん。鑑定書を届けに来たの。」
勝手知ったる科捜研の中で安心したのだろう。
二人は自然に恋人同士の会話を交わしている。
「そうか。俺は宇佐見さんに…って休憩中でしたか。出直してきます。」
しかし真面目な蒲原は一瞬で仕事モードに切り替えて、宇佐見に視線を移した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kanade | 作成日時：2022年10月9日 21時
