THE WOMAN OF S. R. I. SS (ページ15)

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「呂太くんすごい。いつの間に…。」

キラキラした瞳で呂太に話しかけたAは途中で言葉を繋ぐのを止めた。

彼がとても寂しそうな顔をしていたからだ。

「Aちゃんが僕の手の届く範囲に来たらいつでも守れるように、これくらいできなきゃ。」

「え…？」

「僕はAちゃんの為だったらなんだってするからね☆」

呂太はいつもの笑顔に戻ってAの手を自身の手と繋ぐ。

☆☆☆

事の一部始終は捜査本部で待機している土門と蒲原にもしっかり目撃されていた。

「橋口の奴、こんなことができるなんて一言も言ってなかったのに…。」

「そう言えば…最近、早上がりの日は一人でどこかに行っているようだと、榊が言っていたな。」

蒲原の呟きに土門が応答する。

「一人でこっそりトレーニングしていたってことですか？一体、何のために…？」

そのとき蒲原の胸ポケットでスマホが震える。

「なっ…。」

アプリを開いてメッセージを読んだ蒲原は絶句した。