科捜研の女＊２ (ページ39)

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「でも蒲原さんはわかるとして、なんで呂太くんまで？」

そんな宇佐見が少し可哀そうに思った亜美がすかさず話題を変える。

「お姉さんを取られた弟的な感じでしょうか？」

「同じ年なんですけどね。」

宇佐美の推測に亜美が補足する。

「え、そうなの？」

その事実に早月だけが驚愕した。

「そうらしいですよ。」

「二人とも両極端ですからね。樹里ちゃんの方が大人びて見えても仕方ありません。」

あまりにも素直な早月の反応に日野と宇佐見がフォローする。

「日野所長。内線を拝借してもいいですか？先方の意見も聞いておかなければならないので。」

騒がしい若者たちを一瞥して藤倉が日野に話しかけてきた。

「どうぞ。」

そう短く答えた日野に軽く会釈をして藤倉は内線で警務部の木島を呼び出す。

当然、彼の上司への説明も忘れない。

受話器を置いた藤倉の表情から、木島の上司は協力的だということが伺えた。