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「じゃあ、もう帰っても良いですよね？」
百合はダメもとで聞いてみた。
「おい。」
映士の顔色が変わる。
そう簡単には出られないとわかってはいたが、今の状況を考えるといつまでもここにいるわけにはいかない。
「何か特別な理由でもあるの？先生が今日は入院させるようにとおっしゃていたんだけど…。」
「そんなに特別な理由でもないんですけど…明日は大事なテストだから勉強しなくちゃ。一応、俗に言う受験生ってやつでして。」
とっさに浮かんだ言い訳を口に出してみる。
良くも悪くもこういうことだけは昔から得意だ。
「あら、そうなの？あ、体温計もう良いわよ。」
こういうときにつく嘘は、意外とバレにくいものである。
百合の渡した体温計を見ながら、看護師のお姉さんはしばし考えてくれいるようだ。
(脈あり)
と、百合は思った。
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kanade(プロフ) - つぼみさん» コメントありがとうございます。２話目から名前を固定しています。ご希望が多ければ変換するように編集しなおします。よろしくお願いします。 (2022年8月31日 12時) (
レス) id: 89b2c9bd4d (このIDを非表示/違反報告)
つぼみ(プロフ) - 名前変換しなくなったんですか？ (2022年8月31日 7時) (レス) id: 0933191a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kanade | 作成日時：2020年8月22日 22時
