ヒロインなんて、なりたくない。１

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男子３人とは、最近彩と席が近くて妙に絡んでる、美門くんと若武くんと七鬼くん。

　皆、１年の数いるイケメンたちのなかに入る人たち。



　
「立花さんはさ…」




　女子からは"天使の微笑み"と呼ばれる美しい笑顔で彩に話しかける美門くん。

　ふふふ、そういうことね……。




「そだ、祐喜んでくれたよ。
この前はありがとね、ほんとに助かった。」

「わー、良かった！」

「うん、丁度家に帰ってきてたときに渡したらめっちゃ喜んでた。」

「私も嬉しいよ〜」




　私は思わずニヤニヤする。

　なぁに、２人だけってかーんじ。あとで彩に聞いちゃお、相変わらず天然なこと言い出しそうだけど…。



　これが、最近の私の日常。

　楽しそうでしょ？

　でもね、悩みだってあるんだから。ほーんとに小さなもんだけどね。


　それは、彩がモテまくってること。

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