小さな神威くんの飼育係

新章 第24話 『君という盾』 ページ40

神威の機嫌が直ってから早数日、
私は何不自由なく、
平凡な日々を過ごしていたのだが
そんな風に思ってたのは私だけだったようで
実はあたしとても危ない状況なようです






「だから、お前さんこのままだと
提督の側近にされちまうんだよ！！！」





『いやいきなりすぎて話読めねェ』





と頭をかかえそうになる。
するといきなり阿伏兎が 隠れろ！と
あたしを食堂の机の下に押し込んだ






「お前、第七師団の副団長だな
地球人の女はどこだ？」




「これはこれは第12師団団長じゃあねェか
Aなら知らねェ。後で団長に聞いてくれ」





そう言った阿伏兎に
天人はフンッと鼻で笑った後部下たちを連れて
去って行った。






なんであたしがこんな目に？
と思っていれば阿伏兎が机の下から出してくれた






「いいか、ここじゃ見つかっちまう
とりあえず一番安全な団長の部屋に逃げるぞ」






そして阿伏兎のマントに身を隠しながら
神威の部屋に向かった





ー
ーー





『詳しく説明してほしい
何でこんな状況になってるわけ？』





と阿伏兎に聞けば彼は
眉間にシワが寄ったまま唸っていて
言っても怒られねェよな？ と呟いている






『早く言え！！なんでもいいから！！！』





と怒ると、
分かったと話し始めた






「ここは宇宙海賊春雨、裏の人間にゃあ
知らねェやつなんざいねェほどのでかい組織だ
その組織に突然一般人の地球人の女がきた。
しかもあの神威が連れて来たとなりゃア、
他の連中も驚いたわけだ。まぁ、そんな事は
どうでもいいんだが、ここはあんたみたいな
お嬢ちゃんが居ちゃアいけねェ場所なんだ。
お前さんがここへ来た時、真っ先に団長が提督に
呼び出され、女を殺せやら、殺さないのなら
売り飛ばせなんて話を持ちかけられたようだぜ？
だが、団長が頑なにそれを拒んで挙げ句の果てに
はお前さんをここに置かないのならば
依頼されてる仕事を全部蹴るって言い出した。
ああみえて団長はかなり
の功績を挙げていてな。裏じゃ団長を提督に、
なんて声まで上がってるほどだ。
そんな団長が仕事
を受けねェなんてのは春雨にとっちゃア大分痛手
なわけだ。そんな事もあって、
今まであんたが
他の天人達や上の奴らから手を出されず
平和に過ごせていたのは団長というバックが
あったから、ってわけだ」






ー

続く

長文キツイよね分かる

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