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拾弐話 ページ13

A 「隊長、大人しくくたばってください!」




日番谷 「おいおい、隊長に向かってそれはねぇなぁA」



だって、ムカつくんですもん



隊長も、母さんも…



唇を噛む




A 「……ふ、うっ!」


上から飛び掛ると、さらっと受け止められる。



A 「隊長、手加減してるでしょ」




日番谷 「そんな事ねぇぞ」





A 「じゃあ何で私にトドメ刺そうとしないんですか」



激しい攻防を続けながらぷくっと頬を膨らます。




日番谷 「そりゃ、もうちっと遊びてぇからな」




A 「うわ!酷!」



そう言いながら、隊長の左頬目掛け突きを入れるがさらっとそれを躱す隊長。




瞬間、左肩に鈍い痛みが襲う。





A 「っ……!?」



木刀を取り落とし方を押さえて蹲る。



日番谷 「!悪ぃ、A!」



慌てた隊長の声が聞こえる。


そしてそのまま抱き起こされる。



A 「はは、大丈夫ですよ?」




日番谷 「馬鹿、こういう時こそ可愛げ見せろ」





A 「私より背ぇちっちゃいのにお父さんみたい」





日番谷 「あぁ!?小さいって言ったな!?」





A 「う、嘘ですってば!今は私の方がち、小さいし」



体調はそう言ってため息をついた後そのまま私を抱き上げて歩き出した。



A 「は、はぁ!?隊長何してんですか!」




日番谷 「大事を取って四番隊へ行くに決まってんだろ」




A 「あ、歩けますからっ!!降ろしてよ!」




日番谷 「じっとしてろ、弾みで落とすぞ」




A 「何なら落として!この年になって姫抱きとか、死ぬから!」




日番谷 「うるせぇぞ!騒がしくなっただろうが!」




A 「それは隊長のせいでしょ!?」



すれ違う人達からは笑われ、何とか四番隊へ着いたのだった。




卯ノ花 「あら、何かと騒がしいと思ったらお二人でしたか」



変な勘ぐりやめてくださいお願いします卯ノ花隊長


「卯ノ花隊長、よろしく頼む」


私を寝台へ降ろしてから、隊長はすぐ四番隊を出ていった。


傷は特に酷くなかった。



卯ノ花 「そういえば、日番谷隊長はAさんを名前呼びするのですね」



A 「あぁ……あれは浮いた話とかじゃないんです。日番谷隊長は私の事、前三席の母の代わりとしか見てないと思うんです」




卯ノ花 「……そんな悲しいこと言わないで、Aさん」



手に入れられなかった、あの母の代わり。

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蘇澳(プロフ) - 白銀水龍さん» 分かりました!ではこれからはそう致します! (2018年12月27日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 私は名前を書いて欲しいです。 (2018年12月27日 16時) (レス) id: 0a595b5733 (このIDを非表示/違反報告)
蘇澳(プロフ) - 白銀水龍さん» すみません!いちいち書かなくてもいいかな、と思って書きませんでした。書いた方がいいな、と思った方はコメントしていただけると嬉しいです!更新頑張ります! (2018年12月27日 16時) (レス) id: e4a4be21c3 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 11話はみんなの名前が書いてませんでした?更新これからも頑張ってください! (2018年12月26日 21時) (レス) id: 0a595b5733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蘇澳 | 作成日時:2015年7月5日 22時

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