ペット以上 コイビト未満 【カラ松】

関わらないように ページ5

手元のスマホで時間を確認して
あー何しようかなーとか悩みながら何となく公園に向かう。



男たちとカラオケって気が進まなくて
予定あるだなんて言ったけど予定なんてない。つまり暇




「ね、ねぇ…あの人ヤバくない？
なんかチラチラ見てるよ、やばっ」




「どうする？警察に通報する？」





公園の近くの橋を通りかかったとき
女性のヒソヒソとした声が聞こえて、なんだろうなんて思いながらそっちを見る。




そこには革ジャンを纏い
サングラスの隙間からやたら強い視線をチラチラとむけている不審者が。
あれは……うん、確かに警察に通報した方がいいレベルの不審者




関わらないでおいた方がいいよね、ヤバそうだし。






「ちょっと、マジであの服とかキモイんだけど」




「もうさ通報しよーよ」




そうヒソヒソと言っている彼女たちに少し腹が立つ
自意識過剰なの？確かに見た感じ不審者だけど、アンタらに何もしてないでしょその人。
ただ見てるぐらいじゃん？どんだけ自分たちに魅力があると思ってるの


片方の女性が手に持っていた携帯でどこかに電話を掛けようとする
それを視界にとらえた私の体は動いてて。





「フッ…この俺が輝きすぎて皆、近寄れないのか」




『ごめん、待たせたっ？』




「え？あ、へっ？」







そっと腕を絡めて、公園のほう行こっなんて言いながら
驚いている男の人を引っ張って連れて行く
あーあ、関わらないようにしようと思ってたのに
私バカでしょ

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