ペット以上 コイビト未満 【チョロ松】

いっか。 ページ11

確かに、その通り。
とりあえず、せっかく作ってくれたのだ
手を合わせ、いただきますと言い恐る恐る口へと運ぶ。





『あ……おいしい…』






「……そう」







つい彼の顔を見てそう言えば
彼は、朝ご飯を黙々と食べていて……それにしたって、驚きだ。
チョロ松、料理できるとは知らなかった。
普通に上手い。すっごい簡単な料理ばかりだけど、おいしい。







あれ？
…………昨日、チョロ松が来た時
指に絆創膏なんて貼ってあったっけ？






……まさかとは思うけど、練習してくれちゃったり…
いや、それはさすがにないか。あのチョロ松だし。でも…







『チョロ松』





「ん？」






『そのさ、作ってくれてありがと
………とってもおいしい』




「いいえ、こちらこそ
でも、朝ご飯はしっかり食べてよ？」








家に勝手に入ってきたのは、ありえないことだけど
おいしい朝ご飯食べれたし……うん、単純かもしれないけど！
でも、なんか嬉しかったし…いっか。

ちょっと嬉しいことがあると、大抵は許せちゃう
そんな子なんですってか。自分で思って、笑ってしまった。
柄じゃない。けど、やっぱり自分、単純だなー…まぁいいけどさ

何コイツ→←おはよう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す