不思議な世界・伍拾伍 ページ31
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「(人1)っちを助けて?」
「おい、それってどういう…」
俺がサヨに尋ねたときだった。
ドタッ!!バタッ!!ガシャンッ!!
凄まじい轟音が中から聞こえてきた。
俺と黄瀬は目を見開き、サヨは今にも泣きそうだった。
それをただ事じゃないと察した俺らはドアに体当たりして、無理矢理部屋へと入った。
そして奥に見えたのは…。
「…鳥?」
「あ、あんな大きな鳥がいるなんて…!!」
「(人1)様ぁっ!!」
「!?あれが(人1)っちなんスか!?」
「嘘、だろ…!?」
にわかに信じがたかった。
だって目の前にいるのは穴に落ちそうになっている真っ赤なデカイ鳥で、明らかに人間じゃない。
かといって…こいつが嘘をついているようにも見えない。
「落ちちゃうっ…お願い!!助けて!!」
泣きながら俺らに訴えるサヨ。
俺らは慌てて押さえつけようと駆けつけた。けど…。
ジタバタッ!!
「っ!!落ち着け(人1)!!俺らだ!!」
「このままじゃ落ちちゃうッスよ!」
理性を失っているのか、暴れて言うことを聞こうとしない。
これが…本当に(人1)なのか…!?
そして次の瞬間___
ズルッ
「あ…!!」
「(人1)様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あいつは、深い穴の奥へと消えていった。
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breakcat(プロフ) - 更新楽しみにしてます!! (2015年3月31日 23時) (レス) id: 74949acb5c (このIDを非表示/違反報告)
黄瀬犬 - 私は関東にいたので東北ほど揺れは感じませんでしたが、とても怖く、悲しい思いをしました。大人になっても自分の子供に伝えていきたいですね。 (2015年3月15日 12時) (レス) id: 6581bd284d (このIDを非表示/違反報告)
巫命(プロフ) - あの日から四年ですね。色々あったと思いますが、これからも頑張ってください。私もあの日の事は一生忘れません。 (2015年3月12日 1時) (レス) id: 9f5c4c2725 (このIDを非表示/違反報告)
さにす(プロフ) - ロリコンww (2015年3月10日 21時) (レス) id: cb1db04eb9 (このIDを非表示/違反報告)
トルフィン(プロフ) - あ、すみません。ありました (2015年3月7日 23時) (レス) id: 66c7623574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:¢.氷室のん゜ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/memoly029/
作成日時:2015年1月25日 15時